ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

リカの少し前の話 リハーサル 五十嵐貴久

 

リハーサル (幻冬舎文庫)

リハーサル (幻冬舎文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。それ以来、リカの異様な付き纏いに悩まされる。一方、病院内では婦長の転落を始め陰惨な事故・事件が続発。そして、大矢の美しき婚約者・真由美が消えた。誰もいないはずの新築の病棟で、彼が対面したのは…。シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ。

 

2019年10月テレビドラマ化

なんとリカシリーズがドラマ化!

原作でいうと「リハーサル」と「リカ」を1部2部に分けて放映されるみたいです。

リカは高岡早紀さん

大丈夫なの?映像化しちゃえるの?

そして映像化しちゃえたら見ている人は大丈夫なの?

 

今回紹介するリハーサルでリカの餌食となるの副院長役は小池徹平さん。

なんとなく優柔不断な優しい感じはあってるかなぁ。

 

で、「りか」で餌食となるのは大谷亮平さん。

なるほど雰囲気はあってる感じがする。

 

第二の貞子ブームみたいな感じになるといいけど

でも気持ち悪すぎて苦情もすごそうだな。

 

 

 

 

www.tokai-tv.com

 

 

 

 

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なんだかすでに高岡早紀さんの笑顔が怖いよぉ・・・

 

 

ネタバレ&感想

ということで「リハーサル」のあらすじ。

リハーサルは「リカ」より少し前のお話で、リカが看護師として病院に勤めている頃のお話になります。

 

登場人物

リカ(永遠の28才)

花山病院の求人広告をみて応募してきた看護師。

ものすごく権威のある医師からの推薦状を持ってきたので、断ることもできず採用。

時々腐臭のような匂いを放ち、徐々に・・・

 

花山病院の副院長 大谷

小さい頃から叔父に色々面倒を見てもらい、現在は叔父が院長を務める花山病院の副院長に若くしてなっている。

優しかった叔父は倒れてからよく激怒するようになったが、それでも叔父に対する感謝は忘れていない。

 

あらすじ

花山病院で新しく看護師を募集することに、そこにやってきたリカという女性は腐臭のような匂いがするものの、権威のある医師からの推薦状もあるので採用することに。

 

そして、副院長とリカが組んで行った盲腸の簡単な手術で副院長は医療事故を起こしてしまう(これもリカが仕組んだもの)

 

命に別状はなかったが、リカに弱みを握られた副院長。

リカは副院長に言い寄られて私たち付き合ってるの~という妄想を爆発させているのに、弱みを握られた副院長はなかなか彼女を首にする決断ができない

その間に、リカの異様な嘘つきをよくおもっていなかった看護師たちに、事故で全身不随になったり、家が火事になったり、事故にあったり、突然辞めたりと次々不幸なことが起こる

 

 

最後、婚約者と連絡がとれなくなった副院長は、使っていない整形外科の電気がついていることに気づく。

何か予感がして訪れるとそこには医師が胎児の様に丸まっている。

話をきくと発狂しながらもどうやら彼の妻と子を誘拐したリカが自分の顔を整形してくれたら居場所を教えると脅して仕方なしにリカの顔を整形したことを告白する。

目の前には首から上の人間の死体。

顔の部分は切り取られている。

実はこれが婚約者。

「してほしい顔があるの」と言われ、てっきり芸能人等の写真をもってくると思っていたら副院長の婚約者の首を渡されたと医師は発狂しながら告白。

 

その後手術間もないリカが包帯を巻いた姿でやってきて・・・

 

リカを殴ろうとした副院長を妻と子の居場所を教えてもらってない医師が刺し、それに逆上したリカがその医師を殺し、リカは死んじゃった恋人副院長を家に連れて帰るところでおしまい

(妻と子が誘拐された医師と婚約者の死体はリカが処理。その後病院に放火してすべてなかったことにしている。ちなみに誘拐された妻と子供もすでに殺されている)

 

あーつまんないつまんないつまんない

 

って最後リカがいっておしまい

 

 

怖いわ!!!

 

 

リカシリーズ

 

ということでリカシリーズ4作読みました

 

流れ的には

 

リバース

 

リハーサル

 

リカ

 

リターン

 

の順番でリカの一生を見ることができます。

 

貞子のように定番の怖さを味わえますが、よくよく考えると人間だったんだなってところがさらに怖くなります

 

 

 

 

リカの続編 怪物リカの産まれるまでの物語 リバース 五十嵐貴久

 

 

リバース (幻冬舎文庫)

リバース (幻冬舎文庫)

 

 

内容紹介

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。
非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。
そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。
最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。
 

内容&ネタバレ

1作目のリカ 
その10年後を描いた
2作目のリターン
 
 
で、今回はリカの誕生を描いた「リバース」
 
主人公は家政婦の幸子。
田舎の教会で育った幸子が上京し家政婦として住み込みで働きながら、神父様に手紙を書くという形式で話はすすんでいきます。
 
この幸子。
鈍感です。
ピュアというかとにかく鈍感。
 
女遊びがひどすぎる医者の仕事そている旦那さん。
綺麗好きだけど家事はできない専業主婦の奥さん。
そしてその奥さんが時々虐待している双子の子供。
いやもう3日で辞めて飛び出すか虐待の通報をしてほしい。
 
 
双子の子供は明るくて美人な梨花と静かなゆうか。
梨花は完全にゆうかを支配している形です。
 
この時点でかなりいびつですが、
 
その後ゆうかは病気に倒れ、奥様は宗教にはまり、ゆうかは変なお茶を飲むようになり、肌はガサガサで異臭を放つように…。
 
 
お??これはリカはゆうか??
 
 
最後まで家政婦として頑張っていた鈍感幸子も、ついには異常さに気づくもあえなくリカの餌食に。
そしてこれまでの手紙を受け取っていた神父さんも・・・
 
 
相変わらずリカ恐ろしいですが、リカやリハーサルほどの怖さはなかったかな?
 
 
 
 
 
 

11月映画公開予定 大人の恋愛 『マチネの終わりに』平野啓一

 

 

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

 

 

内容紹介

平野啓一郎のロングセラー恋愛小説、ついに文庫化!

たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった――

天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。

四十代という〝人生の暗い森〟を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に

芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。

最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。

第2回渡辺淳一文学賞受賞作。

内容&感想

この間映画を見に行ったら予告でやっていたので、手に取った本。

 

1992年にマディソン郡の橋という本がアメリカで発売されて大ヒットした。

 

私はちょうどその時まだ中学生とかで、恋愛小説が大好きだから手に取って読んだんだけど、正直なにが真実の愛か全然わからなかった。

家族の留守中に橋の撮影にやってきた写真家と恋におち4日間一緒にいたけどその後は別れて女性の死後に遺言をみるとその4日間の出来事が書かれてて彼女はずーーーっとその4日間の恋を想っていたことが判明する

みたいな内容なんだけど(うる覚え)すでに子供もいて夫もいる中年女性がたまたまやってきた男性にそこまで短い期間で恋に落ちてしまうことも、4日間しかあってないのにその後の何十年も彼を思い続けていたことも、なんというかまだ中学生の私には全然ピンとこなかった。

 

で、この本を読んだ時にマディソン郡の橋を思い出した。

この本は和製版のマディソン郡の橋だわ。

 

 

本の最初には、この二人の恋物語にはモデルがいる。

本人たちのために脚色したり設定を変えたりしてるけど本当にあった話です。

という内容が書かれていてこれがまた二人の物語に真実味を与える。

(それが事実かどうかはさておき)

 

主人公は

聡史

若いころから天才と言われ続けてきたギタリスト。38才を迎え洋子に恋におち、スランプに陥る。

 

洋子

国際ジャーナリスト。40才。イラクに行きあと数秒でテロに巻き込まれるという体験をしてトラウマを抱える。

アメリカ人男性と婚約していたが、聡史に恋に落ちる。

 

早苗

聡史のマネージャー。彼のことをずっと支えてきた。

彼をずっと思っている。

 

ネタバレありあらすじ

①二人の出会い。

東京で聡史のコンサートは大盛況で幕を閉じた。

小さい頃から天才ギタリストとして有名だったが、その日の公演はその後も長く語り継がれるそういうコンサートだった。

その後、聡史は共通の知り合いからジャーナリストの洋子を紹介される。彼女の父は聡史の大好きな「幸福の硬貨」の監督のソリッチ。

洋子から聡史の音楽のファンであると聞かされ二人は楽しく会話する。

打ち上げ会場でも二人の会話は続き、「初めて会ったとはとても思えない」とお互い感じ「朝まで一緒にいたい」とすら思うが、その日はそのまま別れることに

 

②聡史のスランプ

聡史は東京でのコンサート時に自分の未来がないと感じていた。

成長できていないのではないかと今までずっと天才と呼ばれてきた聡史ははじめて壁にぶつかる。

そんな時、洋子がイラクで働くオフィスの入っているビルでテロがあったとニュースできき、洋子の安否を問うメールを何度も送るが洋子からの返信がない状態に

 

③テロに巻き込まれかけた洋子

自爆テロは洋子がインタビューを終え、エレベーターに乗った瞬間に起きた。

もしあの時「もう1問質問していたら」洋子は自分が死と隣り合わせにあったことでPTSDと診断される。

それでもジャーナリストとしてイラクでの任命期間ギリギリまで働いた洋子。

このような彼女の状態を昔父は『ヴェニスに死す』症候群と呼んでいた。

イラクに滞在して取材をしたのは使命感からなのか?それおとも『中高年になって突然、現実社会へ適応している自分に嫌気がさして破滅的な行動に出ること』に対して父がなずけたそのヴェニスに死す症候群だったのだろうか?

今は聡史の音楽だけが自分の心の支えになっている。

そこでようやく書けなかった聡史のメールの返信を書く。

それはとてもとても長い文章で

 

④パリで再会

メールのやり取りが復活し、聡史と洋子は聡史のコンサートにあわせてパリで再会できることになった。

パリで2度目にあった二人。

最初はたわいもない話をしていたが、お互いにおもいあっていることを確認できた。

ただ洋子にはアメリカ人の婚約者がいて、彼女は婚約者の子供を妊娠しているかもしれない可能性があったため答えを出すことができなかった。

 

⑤洋子の返事

洋子が来ると言っていたマチネのコンサートに来ていないことに気づき、聡史の演奏を続けることができなくなってしまう。

予想外の事態に戸惑う聡史。(この後彼は活動休止する)

携帯には理由を説明するから家に来てほしいといわれる。

「やはり婚約者をとる」と言われるのではないかと思い彼女の元を訪れると彼女の部屋にはイラクから亡命してきた女性がいて、洋子は彼女の亡命を助けるために演奏会に来れなかったことを説明する。

その後3人で食事をして、聡史が亡命女性を元気づけるために演奏を始めるとコンサートの時とは違い指はなめらかに動く。

亡命女性が寝た後、洋子は婚約者に婚約を解消して欲しいと伝えたことそして好きな人と一緒に生きていきたいと伝えたことをいう。

 

⑥幸福の絶頂からの

洋子の返事で幸福の絶頂にいる聡史。

ただ、音楽家としてはスランプを脱することができていなかった。

 

そして日本での二人の再会の日。

洋子も聡史も待ち望んでいたが、聡史の恩師が倒れてしまい、気が動転していた聡史はタクシーに携帯を置いてきてしまう。

洋子と連絡が取れない&恩師の手術は夜までかかるため病院を抜け出すこともできない

そんななか聡史はマネージャーに携帯を取りに行ってもらうことに・・・

 

 

そこでずっと聡史のことがすきだったマネージャーは洋子に対して「あなたと会うことができない。あなたとあって僕は自分の音楽を見失ってしまった」という内容の拒絶のメールを送信してしまう。

しかもそのままその携帯を水没させてしまい壊してしまった。

 

こうして二人にはすれ違いが生じてしまった。

その後も聡史からメールが届くも誤解がとけることはなく洋子は聡史との連絡を絶つ。

 

そして洋子は聡史への思いを吹っ切ることにし、洋子と連絡がとれなくなった聡史も洋子をあきらめることに

 

⑦洋子の結婚と離婚

その後洋子は婚約者と結婚し1児の母になるも、夫婦関係は悪化し、他の女性と再婚するから離婚して欲しいと告げられる。

 

そして聡史はマネージャーの早苗と結婚。

献身的に支えてくれていた早苗に対する感謝の気持ちから穏やかな愛情が芽生えていた。

 

そしてついにずっと活動していなかったギターの演奏も再開し、コンサートが行われることに。

 

さらに早苗からは妊娠していることが告げられる。

子どもができたことで聡史は洋子に対する未練を断ち切らなければならないと感じる

 

⑧再会

聡史が音楽活動を再開していることをしった洋子はコンサート会場に足を運ぶ。

するとそこには早苗がいて、コンサートには来てほしくないといわれる。

話を聞いていると、あの日あのメールを送ったのが早苗だと気づき

コンサートにはいかず、ホテルで号泣する。

ただ早苗はすでに妊娠していて。その幸せを壊すべきではないとも思う。

聡史も早苗から事の真相を告白される。ただ聡史はすでに早苗のことを愛していたので憎むことはとてもできない。そのことに気づかされただけだった。

そして子供が産まれ、聡史もそしてNGOに転職していた洋子も充実した日々を過ごしていた。

 

NYでは彼のコンサートが開催され、彼女は彼の演奏を聴きに行く。

彼は一番後ろに座る彼女に気づき、特別な曲を演奏する。

そして終演後

二人はセントラルパークで再会する。

二人が最初にあった日から実に5年半の月日を経て。

 

 

感想

内容的には、二人の男女が引かれあってたけど、周囲の邪魔がはいってすれ違ってしまうというラブストーリーの王道なんだけど、文章が美しいせいか、常に音楽を聴きながら読んでいるようなそんな気分を味わえました。

すれ違ったからこそお互いを想い続けることができる恋だったんじゃないかなぁー

 

映画では主演を福山雅治さんと石田ゆり子さんが演じるとのこと

ものすごくぴったりです

映画でもみたいなぁー

 

普段髪ふりみだして子育てしている私とは全く違う世界でした♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鍵のかかった部屋の続編 狐火の家 貴志祐介

 

狐火の家 (角川文庫)

狐火の家 (角川文庫)

 

 

内容紹介

築百年は経つ古い日本家屋で発生した殺人事件。現場は完全な密室状態。防犯コンサルタント・榎本と弁護士・純子のコンビは、この密室トリックを解くことができるか!? 計4編を収録した密室ミステリの傑作、登場!

 

 

内容&感想

防犯探偵シリーズ第二弾。

第一弾はこちら

 

鍵のかかった部屋 (角川文庫)

鍵のかかった部屋 (角川文庫)

 

 

今回も防犯コンサルタント(多分泥棒もしている)の榎本が主人公。

美人弁護士の青砥と組んで、密室殺人の謎を解きあかすという内容。

今回は短編4作で構成されていました。

 

①狐火の家

ある村で最愛の娘を殺された父。

最初は単なる物取りの犯行かと思われたのですが、近くでずっと作業をしていた農夫が父が帰宅するまでの間に家に近づいたものはいないと証言する・・・

 

その後周りの証言からどうやら高校卒業後家出している息子が怪しいと分かるも、その息子は行方不明。

 

息子の脱出経路もなく

まるで狐火のように消えた息子の謎は??

その後息子の部屋で第二の殺人事件が起きる。

 

ネタバレ

息子が犯人。家にお金を取りに帰ったら妹にそれが見つかり殺してしまう。その後父親は、息子に金塊を渡すといい油断させたところで息子を殺害。汲み取り式の便所に金塊と共に息子の死体を鎮めていた。

犯人が息子であるということを裏付けるために残った金塊をもって息子の家にしのびこんだところ鉢合わせしてしまい第二の殺人事件が起こっていた

 

 

②黒い牙

亡くなった桑島の友人の古溝が亡くなった後に桑島からペットを譲受する約束していたのに桑島の妻が応じてくれないと、弁護士の青砥に相談にきたために一緒にペットを管理している部屋に入る。

 

ペット=実は蜘蛛。

 

ペットの管理している部屋には無数の蜘蛛が飼われていて、桑島はそこで蜘蛛の毒で亡くなっていた。

 

どうして蜘蛛が大好きで蜘蛛に精通していたはずの桑島は蜘蛛の毒によりなくなったのか??

 

ネタバレ

いやこれはどうなの?ありえないのでは?

と思うのだけど。

奥さんがタランチュラを殺してそれを着ぐるみのように人を殺すような毒をもつ蜘蛛に縫い付けてタランチュラの箱に戻しておいた。

夫はそれをタランチュラだと勘違いして手に載せてたところ噛まれてしまったっというオチ。

 

いや蜘蛛が好きな人ならともかく蜘蛛が嫌いな人が蜘蛛を殺してその死骸を別の蜘蛛にぬいつけるなんていう大それたことできるかなぁ??

 

 

 

 

 

③盤端の迷宮

ホテルで亡くなっていたのは将棋士である竹脇。

部屋は密室で竹脇は死亡する前に青砥弁護士に相談をしていて・・・

容疑者は竹脇と付き合っていた女性棋士。

 

 

 

④犬のみぞ知る

 青砥弁護士に、劇団女優の松本さやかから殺人事件の容疑者になるかもと相談がありました。


殺されたのは劇団の座長であるヘクター、さやかは俳優の飛鳥寺が犯人ではないかと青砥に言います。

 

ヘクターは殺される前に劇団員と飲んでいて、アリバイがないのはその飛鳥寺とさやかと力の3人

さやかは力はいい人だから飛鳥寺が犯人だといいはるが???

 

ヘクターは犬を飼っています。

犬は飛鳥寺は嫌いなためあうと激しく吠えるのですが、ヘクターが殺された日には吠えていませんでした。

力は犬アレルギー。

そう考えると容疑者はさやか???

 

 

感想

全体的には悪くないです。どれもなるほどなぁと思いながら読んでいたし、主人公と美人弁護士の定番のやり取りも面白い。

でも貴志さんといえば黒い家や天使の囀りや悪の教典等面白い作品がたくさんあるのでそれに比べるとって感じでした。

 

 

 

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター 五十嵐貴久

 

 

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター (双葉文庫)

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター (双葉文庫)

 

内容紹介

井口美恵子44歳。ここまで大きな出来事もなく、至って平凡、至って健全な人生を歩んできた。だが、ひょんなことから同級生にバンドをやらないかと誘われる。あれよあれよという間にギターを持たされたわたし。演奏するのは、ディープ・パープルの名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」!
 

内容&感想

五十嵐貴久氏の「1985年の奇跡」という本を借りようとして間違って借りてきた本。
五十嵐貴久作ということと〇〇年~から始まることだけを覚えていたため、まさか1985年の~ 1995年の~と2作も出してると思わず間違うという。
 
でもこれはこれで面白かったです。
五十嵐作品はとにかく読みやすい。
 
内容は、平凡な専業主婦の井口が、2度離婚して今も彼氏が二人いるモテモテな人生を歩んでる腐れ縁のかおりらと4人でバンドを結成する話。
 
40代の青春小説といった感じかな?
 
 
驚くような展開ではなく本当に最初に感じた印象のまま終わるのだけど、終盤普段はほとんどしゃべらない夫が、子供が「お母さん恥ずかしいからバンドとか辞めてよ」といった時に「お母さんはかっこい!」と言うシーンがよかった
 
いざというときにかっこいいっていいなぁ。
理想的。
 
 
 私は中学受験はしたもののその後は大学まで試験なしであがっているため、試験勉強という青春がない。
勉強なんてしなくてすむならそんなに楽なことはないと思う反面、眠い目をこすりながら友人と切磋琢磨して自分の行きたい進路を目指すという青春を味わってみたかったとも思っていて。
まさにアラフォーの今それを資格試験に挑戦することで味わってる。
 
そのあたりがこの主人公の気持ちとリンクして面白かったです

リカの物語の10年後 リターン 五十嵐貴久

 

 

 

リターン (幻冬舎文庫)

リターン (幻冬舎文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。『リカ』を超える衝撃の結末。

 

 

内容&感想

リカの事件の10年後のお話。

 

高尾で発見された遺体は手足・目鼻口が切り取られた死体で、解剖の結果10年前リカに拉致されて行方不明だった本間と判明する。

死因は食べ物を喉に詰まらせた窒息死。

 

10年前出会い系でストーカーリカと知り合い最終的に手足口目鼻舌を切り取られ拉致されたリカ事件。

 

10年間リカを探し続けるも手掛かり一つみつけられなかった警察は今度こそリカを捕まえようと大規模な捜査を始める。

 

主人公はコールドケース捜査班の尚美。

尚美は過去本間と共にリカを追い詰めるも最後の最後で本間を拉致されてしまいリカを逮捕することができなかった本間の残されたパーツの第一発見者で現在は発狂して植物人間の状態になっている菅原刑事を父のように慕っている。

 

そして尚美の親友で同じ刑事の孝子。

彼女は同僚の刑事奥山と恋人関係にある。

 

捜査はすすめていくもなかなかリカのアジトは見つからない。

そんな時孝子は恋人の奥山と連絡が取れないことを心配し奥山の住んでるアパートに見に行くことにしたが。。。。。

 

 

ここからネタバレ

奥山のアパートに行くと、奥山は首が切断され目鼻口等が切り取られた状態で死んでいた。

 

奥山は本間を失ったリカがまた出会い系で次の対象をみつけると踏み、出会い系でリカを探していた。

そしてリカを発見し、リカを逮捕しようと試みるも返り討ちにあっていたのだ。

 

孝子は奥山の復讐をするため、尚美の助けを借りて独自に再度リカに接触を試みる。

リカと待ち合わせすることに成功した孝子と尚美はそのことを警察に報告したくさんの警察官が見守るなか待ち合わせ場所である駅に向かうが、今度は尚美が拉致されてしまう。

 

尚美の目がくりぬかれたところで孝子がリカのアジトをみつけ尚美はギリギリのところで助けられリカは死亡する。

 

怪物がようやくなくなりほっとするも・・・・・・・

 

 

ラスト。尚美は植物状態の菅原刑事を引き取ることにする。

これで菅原刑事は私だけのもの愛してる

とほほ笑む尚美。

また新しいリカの誕生をにおわせて終わり。

 

 

五十嵐さんの本はものすごく読みやすい。

一気に読んじゃいました。

ようやくリカが死んだと思ったらまた新しいリカの誕生??怖いよー

となりましたがリカのような強烈なこわさはなかったかなぁ。

 

後、気になったのが、尚美が拉致後に、本間の居場所を聞くリカに気丈に「本間は死んだ!」と言い続けるシーン。

目をくりぬかれようとしている中で正気ではないリカにそこまで本間の死の事実を伝える必要あるのかな?

適当に本間さんまだ生きてるけど私を傷つけたら場所教えることできないとかいっておけば、時間を稼ぐことができ目を失う必要はなかったんじゃないのかなぁ?

それとももうすでに新生リカとして狂い始めてるということをここでにおわせたかったのかな?

 

 

 

前回に比べると衝撃度はかなり下がっちゃったけど、生きてる貞子みたいな強烈キャラなので、映画化とかしたら大ヒットしそう

でもこのグロテスクな感じは映画化はむりかな??

 

 

 

 

 

 

 

きつねのはなし 森見登美彦

 

 

きつねのはなし (新潮文庫)

きつねのはなし (新潮文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現われて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は?底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。

 

内容&感想

 

面白かった。

短編集なんだけどどれもキツネにまつわるちょっとほの暗い昔話の現代版のようなお話ばかり。


秋や冬。

少し寒い日の寝れない夜に読んだらとっても楽しめます。

囲炉裏なんかがあればさらに!

 

京都で学生生活をした私には出てくる地名が懐かしくさらに京都の古い都市ならではのほの暗さも懐かしくそこも楽しめました.

 

 

きつねのはなし・・・

小道具店で働いている主人公の大学生

店主のナツメさんに頼まれて天城という人にに風呂敷を届けることになった。

ある日他の客に届ける予定の品物を壊してしまい、店主に「天城さんのところに行って代わりのものをもらってきてほしい」と頼まれる。

その時にナツメから「本人がお礼のものを持っていくから天城から何か要求されても何もしないように」と念を押されるが、天城から今回のお礼に主人公が大学から使っているヒーターを欲しいと頼まれ、古いものだしと天城に渡してしまう。

 

そこから不思議な連鎖がはじまり。

最終的には主人公の恋人がとらわれてしまう。

 

怖い連鎖を引き起こす天城さんよりナツメさんの方が怖いと気づいたときにすーーっと静かな怖さを感じました。

 

 

 

果実の中の龍・・・

主人公は先輩の下宿先によく通っていた。
先輩はいつも面白くて不思議な話をたくさんしてくれる・・・。

小さな嘘をついてしまった先輩。その嘘に付き合う先輩の彼女や主人公…。

 

 

他の話よりは現実味をおびていて、私はこの話が一番好きでした。

 

魔・・・

アルバイトとして家庭教師をしている主人公。最近、この辺では通り魔が頻繁に出没している。

これはあんまりかな。

最初から内容がわかってしまってあとはそれをだらだらと確認するような話です

 

水神・・・

祖父の通夜の夜。祖父が預けた家宝が届いた。
それは水で・・

唐突なラストだった気がするんだけどそれが思い出せない。
あんまりだったような気がします。

 


ということでお勧めは前半2本。
読み終わった後にシーンとした夜の空気を楽しむようなそんな本でした。

森見さんの本は2作目ですが独特なタッチがありつつ雰囲気の違う2作でなかなか楽しめました

 

 

海賊とよばれた男 百田尚樹

 

 

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

 

 

 

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

 

 

内容紹介

すべてのビジネスマンに捧ぐ。
本屋大賞の話題作、早くも文庫化!

ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。
「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。

 

内容&感想

出光興産の生涯をえがいた作品

久しぶりに読み応えある小説でした。

実在する人物なので勉強にもなりました。
こういうことも歴史として授業でやればいいのになぁ
面白いしとてもためになる。

もちろんフィクションの部分もあるんだろうけど、かなり伝記に近い小説だった。
そのため知らない歴史だったので勉強にはなったけど、本当に本人しか知らない事実については、本にも書かれてないこともあり、そのあたりは純粋に小説を楽しみたい私としては少し物足りなかった。
できれば山崎豊子のように実際にあった出来事を丹念に取材した後それを元に一から小説をつくりあげるというスタイルをしてみてほしかった。


 

仕事人間というと、体壊すまで会社に尽くして、家族のことは顧みないでと悪いところばかり目についていたけど、この本を読むと戦後の復興はこういう人たちによって支えられてきたんだなって思えた。

このころは社長もそれこそ命をかけて社員を守っていて巨大組織ですら家族のような存在であったけど、その後復興とともにその家族の部分はなくなったのに仕事だけは変わらず死ぬ気で頑張れという感じになりそれでも好景気の時はよかったけど・・・という感じで現在の流れになってるんだろう。

どこかでまたいい感じで均衡がとれるといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

新月譚 貫井徳郎

 

 

新月譚 (文春文庫)

新月譚 (文春文庫)

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

"ベストセラー作家はなぜ筆を折ったのか?

突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。" 
かつて一世を風靡した作家、咲良怜花(さくられいか)。卓越した美貌と、人間の暗部を抉りだすような作風で文壇の頂点まで登りつめた彼女は、しかし、49歳で筆を折る。端正だが平凡な作品でデビューした彼女は、なぜ鬼気迫るような作品を生み出す作家となったのか。そして、まだ才能に陰りのみえぬ年齢で引退したのか。沈黙を破り、その秘密をいま咲良怜花が語りはじめる―― 恋愛の陶酔と地獄を活写した、読む者の呼吸を奪う大作。

 

あらすじ&感想

人の心をえぐるような作品を次々発表しておきながら49才という若さで筆を折った作家。

その作家が語るある一人の男性との長い長い長い恋の話。

 

整形し、ベストセラー作家になってなお追いかけるほどの相手なんだろうか?全然彼の魅力が伝わらない

ただただ人をほめるのがちょっと上手なおっさんじゃないか。

でもきっとそういうものなんだろうな。

大好きな相手が必ずしも素敵な男性とは限らない。

というか、はたからみると本当どうってことない人だからこそ人生をささげるほど恋に落ちてしまったんだろう。

 

 

 

でも結局別の女性と結婚し、その女性との間には子供ができ、そしてその子供の手術のために作家が1億円もの大金を渡すって。

 

それはない気がする。

 

美人になって仕事も成功して、妻がいてもいいと言ってくれて、最後には子供のためにお金も出してくれたって。

男性作家が考える究極の都合のよい女性像なんだろうけど

 

そこまでされても好きだった。までは理解できるけど、でもだからこそ彼が土下座して娘を救いたいといわれたら私はきっとお金を出せない。というかそこで初めてさようならできる気がするわ。

 

 

ということでただただ女性作家の恋の自語りを読まされるという内容ですが、でも他人の恋をのぞき見してる感じで全体としては面白かったです。

 

 

 

 

 

10月からドラマスタート リカ 五十嵐貴久

 

 

リカ (幻冬舎文庫)

リカ (幻冬舎文庫)

 

 

受賞歴

第2回(2001年) ホラーサスペンス大賞受賞

内容紹介

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。

 

ネタバレ&感想

普段から暗い小説ばかり読んでいるので、虐殺等のシーンにも割と耐性がある方ですが、これはかなり読んでいてきつかったです。

じわじわ怖く、とにかく気持ち悪いという感情が残る小説でした。

 

 

2002年、ごく平凡な主人公の本間は後輩にすすめられてネットの出会い系に登録したところから物語は始まります。

家庭がもめていたわけでもなく妻も子供も愛していたが、本間はちょっとした遊び心で何人かの女性と火遊びを繰り返していていました。

そしてある日その出会い系でリカという女性と知り合いになります。

最初の頃はメールの文面もいい感じで気に入っていた本間でしたが、リカからのメールは徐々に支離滅裂で異常なものとなり、怖くなった本間は携帯を買い替えることに。

それでも新しい番号の携帯にもリカからの着信は続き…。

 

ここからネタバレ

 

その後、リカの異常性は加速度を増してひどくなり、助けを求め探偵を雇うもその人が殺され、娘も誘拐され(殺されはしなかったもののショックで言葉を失ってしまう)、ずっと逃げ続けることはできないと思い本間は最後にリカと対峙することに。

ゴルフクラブで殴りかかるも、元看護士のリカに麻酔をうたれ目を覚ますとどこかの部屋でイスにくくりつけられた状態。

「あー俺はもう死ぬのだ」とあきらめていたところ、間一髪で刑事に助けられます。(ここでリカは致命傷を負う)

 

ここまで怒涛の展開で普通はここで終わりそうなんだけど

 

その後致命傷をおったはずのリカが救急隊員と運転手を殺し、本間のところへ。

警察からリカがそっちに向かったと本間に連絡があるも、時すでに遅し本間は再び拉致されてしまいます。

警察が到着する頃には本間の姿はなく本間は生きたまま両手両足目口鼻を切り取られリカと共に姿を消していたところでおしまい。

 

 

いや怖すぎる。

たまたま夜中に呼んでいたこともあり。

外の音とかにとても敏感になってしまうほど怖かったです。

 

 

 

 

リカはその後シリーズ化されています。

時代の流れ的には、「リバース リハーサル リカ リターン」の順番。どれもリカを読んでから読むとその怖さが倍増です。

ドラマはリカとリハーサルを元に作られている模様。

 

 

リハーサル (幻冬舎文庫)

リハーサル (幻冬舎文庫)

 

 

本間に出会う前にリカが看護師として働いていたころの話。

 

 

 

リバース (幻冬舎文庫)

リバース (幻冬舎文庫)

 

 リカの小学生の頃からのお話

 

リターン (幻冬舎文庫)

リターン (幻冬舎文庫)

 

 

リターンは、リカに拉致された本間の物語の10年後の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

税金を徴収する側のお話 トッカン 高殿円

 

 

トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)

トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)

 

内容紹介

税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者――徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。 納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。 税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者……鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金"について学んでいく。 * 仕事人たちに明日への希望を灯す、今一番熱い、前代未聞の税務署エンターテインメント第1弾!

 

内容&感想

2012年にドラマ化された作品。

ぐー子と呼ばれれる鈴宮深樹は特別国税徴収官略してトッカン付きの職員。冷血な上司の元で文句を言いながらも滞納者税金の取立に奔走するというお話。

 

私的には宗教法人がエステをヒーリングエステとして行い、お客さんに宗教への入信書にサインを書いてもらうことで収益事業ではないとして税金を逃れようとするという話が面白かったです。

 

感じの悪い上司が実はいい人で、なんだかんだいいながら恋に発展する(この本ではしそうってところで終わってましたが)ていう流れはありきたりでしたが、読みやすくていい息抜きになりました。

 

 

続編も出ています

トッカンvs勤労商工会 (ハヤカワ文庫JA)

トッカンvs勤労商工会 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

トッカン the3rd おばけなんてないさ (ハヤカワ文庫JA)

トッカン the3rd おばけなんてないさ (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

トッカン 特別国税徴収官 DVD-BOX

トッカン 特別国税徴収官 DVD-BOX

 

 

 

 

 

 

ママ友怖い・・・ 「森に眠る魚」 角田光代

 

森に眠る魚

森に眠る魚

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。
 

あらすじ&感想

 
5人のママ友の話。
 
「育ってきた環境が違うから~」とセロリで歌っていたように、育ってきた環境が違って考え方も違う大人が一緒に過ごすにはそれはそれは大きな愛と努力が必要。
かつては好きだったはずの夫婦間ですらその価値観の違いや育ってき
た環境の違いは時に大きなひずみを生むのに、ママになると急に子供の年齢が同じでで同じ地域に住んでいるだけ、ただそれだけの共通点で友達になろうとするんだもの無理があるよねぇ。
 
 
真面目でおとなしくてでもちょっと空気読めないところがある 容子
遺産でマンションを購入した明るくてでもずうずうしいヤンママ繭子
育ちよくて明るくて社交的でモデルのような 千花
センスがよくて品もよくてお金持ち、でもずっと不倫してる かおり
真面目で接触障害だったこともある 瞳
 
とまぁバラバラの人物。
最初はそんな違いを好意的にお互い思っていたのに、徐々に仲は悪くなってきて最後には顔を合わせるのもイヤになってしまうというのは
読んでいて苦しかった。
 
子どもがいるというただそれだけの共通点で友達になろうとするとさっき書いたばかりだけど、逆にいうと子供を通して知り合うことができた今まで出会ってきたことのない人との出会い、が人生を変えるような素敵な出会いになることもあり得たのになー。
 
なんて思ったり。
 

実際にあった事件を題材にしています

この小説のなかではそれぞれが葛藤しながらでも新しい小学校生活がそれぞれ始まるという終わり方をしているのですが、この小説自体は実際にあった事件を題材にしているようです。

 

文京区幼女殺人事件(ぶんきょうくようじょさつじんじけん)とは1999年11月22日東京都文京区音羽で2歳の幼女が殺害され遺棄された殺人死体遺棄事件である。

被疑者の逮捕直後、「お受験」と呼ばれる幼稚園小学校への入学試験にまつわる受験戦争が犯行動機とされ、「お受験」が大きくクローズアップされたことから、「お受験殺人事件」「音羽お受験殺人事件」とも呼ばれる。単に発生地名から付けただけの「音羽事件」といった呼称が用いられる場合もある。

wikiより

 

 
 
 
 

あーーなんだか惜しい 「女子」という呪い 雨宮処凛

 

「女子」という呪い

「女子」という呪い

 

 

内容

 この社会で「女子」たちは「女のくせに」と罵られ、なのに常に女子力を求められる。上から目線で評価され、「女なんだから」と我慢させられる。これはもう、呪われているとしか思えない! この理不尽さと生きづらさを「なんだか変じゃない?」と問いかけ、解決のヒントを探るエッセイ集。日本版#MeToo を応援する1冊。

●目次より抜粋
序:すべての生きづらい女子たちへ
第1章・オッサン社会にもの申す 
紫式部も悩んだ無知装いプレー問題とは?/キレる女性議員、のんきな「ちょいワルジジ」/ 藤原紀香結婚会見の妙/40代単身フリーランス(私)、入居審査に落ちる/理想の結婚相手は「おしん」だとさ 他
第2章・女子たちのリアルな日常 
「迷惑マイレージ」を貯めて孤独死に備える/アラフォー世代、おひとり女子のリアル/女地獄における比較地獄/必殺! 困った時のフランス人/化粧する女、化粧する男 他
第3章・「呪い」と闘う女たち 
AVで処女喪失したあの子の死/メンヘラ双六を上がった女/飛び降り自殺未遂者のY子さん/彼女がレズ風俗に行った理由/セーラー服歌人との出会い 他
第4章・呪いを解くことはできるか

 

感想

なんだか惜しいというのが感想。

女性が仕事をするときには家事も育児もできて当たり前なのに男性は育児を手伝うだけでイクメンと呼ばれる

等問題提起しておきながら、その後の文章で〇〇はイクメンと普通にイクメンっていっちゃってたり

なんだか文章というか考え方に一貫性がない感じがしました。

 

また、作者とほぼ同世代なんですが、私の世代は上司には男尊女卑な人が多くて、同世代も半分くらいは昭和の考え引きずってる言ったら最後の男尊女卑で嫌な思いをしまくってる世代だと思うのですが、彼女の若い時代が女子だからこそ生きていけたんじゃないの?むしろ女性であることのお得感をいっぱい受容してきたのに年齢重ねてそれが使えなくなった途端男尊女卑!男女平等!って言いだしてるんじゃないの?と思ってしまい同じ立場なのに共感しづらい面がありました。

 

 

でも、男尊女卑な男性は確かにこの世に存在する。

女性というだけでバカにされたことが、今まで何度もあった。

それはもうほぼすべての女性が体験したことがあることだと思う

 このあたりをもっとうまく書いて欲しかったなぁ。

 

 

逆に女性優遇制度等には疑問を抱いているところなどは共感しました。

男尊女卑をはき違えて女性を優遇しろという女性に対して政治家等が「はいはい女性優遇制度を作りましたよ」みたいなことを最近繰り返してますが、そうじゃないのよただただ平等でありたいのだよって

女性を特別優遇するからこそ差別になりうる。そうじゃなくて本当にフラットであってほしいと心から思ってます。

 

私の娘が大人になるころにはそういう世界であってほしいなぁ

 

 

 

 

 

ただこういうことを訴える時に、「いやそれは本人も悪いのでは?」って思うような事例を一緒に載せてしまってはダメだと思う。

 

 

贖い 五十嵐貴久

 

 

贖い(上) (双葉文庫)

贖い(上) (双葉文庫)

 

 

 

贖い(下) (双葉文庫)

贖い(下) (双葉文庫)

 

 

内容紹介

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。7月2日埼玉・和光。林で、中学生の少女の刺殺死体が発見された。
7月3日愛知・名古屋。ス-パーで幼児が行方不明になる。
これらの事件を追う捜査員の姿を丹念に描き、事件の背景、
犯人の動機を重層的に炙り出す五十嵐ミステリーの新たな金字塔。

 

あらすじ&感想(ネタバレあり)

東京で小学生の男の子の頭部の遺体が発見される。

埼玉では弟の面倒をよくみる中学生の優等生が殺される。

愛知では駐車場で少し目を離したすきに1才の赤ちゃんが連れ去られる。

全く関連性がないと思われる事件と、その合間に挟まれる大手商社に勤める60才の男性の規則正しい生活の描写。

警察以外に出てくる登場人物がその60才男性(稲葉)のみなので、多分この稲葉という男性が犯人なんだろうということは容易に想像ができるけど、その人物像はとても3人の子供を殺すようには思えない。

 

その3つの事件を解決するのが星野という警察官。

頭部のみを学校前に置くという猟奇性から捜査している他の警察官とは違い、先入観なしに捜査することで早期にこの男性が犯人であることに気づきます。

 

この星野さんの観察眼がすごすぎて現実ではちょっとありえない感じなんだけど、逆に相棒の女性は逆に先入観入りすぎ。「〇〇商事の人がこんな事件起こすわけないじゃないんですか!」と全く疑わない。

それはそれでどうなのかなーって思いましたが、実際の警察官はこの女性に近い感じなのかもしれません。

 

 

とにかく事件の概要も犯人もわかった状態のまま唯一「なぜ殺したか」のみがわからず読む手がとまりませんでした。

 

ここからネタバレ

 

それぞれの被害者の父親が、かつて稲葉の子供を自殺に追いやったいじめをしていたことが犯行の動機。

 

父親は警察にいじめと断定させたところで、当時中学生の彼らが心から罪を償うとは到底思えなかったのでしょう。

息子がマンションから飛び降りたと分かった瞬間に、自殺ではなく事故であるように偽装し、その後彼らが家族をもち愛する子供が生まれるまでひたすら待ち、その子供たちを殺すことで、自ら犯した罪により何の罪もない自分の子供を失うという絶望を与える。

そのためだけの20年。

息子の境遇に気づいていながら助けられなかった自分の罪を贖う20年でもあったのかも。

 

子の親としては犯人の気持ちもわかる

いじめによる自殺は直接手を下してないだけで殺されたようなもの。

その犯人を憎む親の気持ちは痛いほどわかる。

そして親だからこそ一番の復讐は本人を直接殺すことではなく、その子供を殺すことだということにも気づいてしまうんだろう。

 

でもでもやっぱりその子供には罪がないからなぁ。

その辺の葛藤も含めの20年だったんだろうけど、あー読んでいてとても苦しくなる小説でした。

 

構成がとても面白くて。それぞれの事件に担当する警察官や犯人の周辺の人物の描写もうまくて、これは映画化やドラマ化したら人気でるんじゃないかなー

 

 

 

 

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