ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

私のなかの彼女 角田光代

  • 内容(「BOOK」データベースより)
  • あらすじ
  • 感想
  •  この本を読んだ人にはこんな本がおすすめ

 

 

私のなかの彼女 (新潮文庫)

私のなかの彼女 (新潮文庫)

 

 

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Nのために 湊かなえ

 

 

Nのために (双葉文庫)

Nのために (双葉文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

 

あらすじ&ネタバレ

ドラマ化された作品。

 

Nのために Blu-ray BOX

Nのために Blu-ray BOX

 

 

小出恵介が結構な重要枠で出演してるため地上波での再放送はないだろうなぁいい作品なので非常にもったいない。

 

 

超高層マンションで夫婦の変死体が発見されます

被害者は一流商社社員の野口貴弘とその妻央子

現場には、当日パーティのために集まった杉下希美安藤望・ケータリングで料理を運んできた成瀬慎司そして西崎真人の4人がいた。

 

警察の調べにより、西崎真人野口奈央子と不倫関係にありから暴力を受けている奈央子を助け出そうとしていたところ、夫に見つかり暴行を受け、さらに逆上した奈央子を刺したためそこにあった燭台で貴弘を殴り殺したと供述。

は逮捕され懲役10年の実刑判決を受ける。

 

 

ところが真実は‥‥。

 

 

 

野ばら荘

杉下希美安藤望西崎真人は野ばら荘という古いアパートに住んでいた。

ところがマンション開発計画が。

杉下西崎は大好きな野ばら荘を守るための方法を模索していた。

そこで大家のほかにも土地の売却を拒んでいるビルのオーナーの息子が野口貴弘だと知り、さらに彼がサンゴ保全ボランティアのために石垣島を訪れることを知った杉下はダイビングのライセンスを取得し石垣島を訪れ、同じ将棋の趣味をきっかに野口との接触に成功する。

 

そこで野口の父親がビルを売却するつもりがないことを知り西崎杉下は安心する。

 

 

野口貴弘について

石垣島での出会いを偶然だと思っている安藤

就職先が偶然野口の勤めている商社だったため、就職後は野口の部下になり休日は野口家で将棋の勝負をするなど公私共に仲良くしてもらっていたが、野口が将棋に負けそうになると試合を休戦し杉下のアドバイスをもらってでも勝とうとするところや、試合に負けたらへき地に飛ばすといった公私混合した発言に違和感を感じ始めていた。

 

また野口貴弘の妻奈央子からDVを受けていた。

そして奈央子幼少期に虐待されていた西崎真人とお互いの傷をなめあうように仲良くなっていく。

 

それに気づいた野口貴弘は玄関のドアのカギを外からかけれるようにし野口奈央子を軟禁状態にしていた。

 

杉下野口貴弘の「が流産して精神的に不安定である」という言葉を真に受けていたが、西崎に相談され野口奈央子を救い出す手助けをしようとする。

 

成瀬慎司について

成瀬杉下の高校時代の同級生。

現在は東京のレストランで働いているが、偶然そのレストランが野口夫妻の行きつけのレストランだったため、杉下はレストランからのケータリングパーティをして奈央子さんを元気づけたいと野口貴弘に提案して承諾を得る。

 

奈央子西崎に「当日は花屋に扮装して迎えにきてほしい」と頼む

 

パーティ当日

パーティ当日。

杉下野口貴弘安藤に勝つための将棋の必勝法のアドバイスを頼まれて安藤よりも早くマンションに訪れていた。

 

そしてこの杉下野口の書斎で将棋のアドバイスをしている間に花屋に扮した西崎奈央子を連れて逃げるというのが当初の計画だった。

 

ところが、西崎と予定より早くきた安藤がエレベーターで遭遇してしまうが、ここで何もしらない安藤は時間を潰すために屋上へ行く。

 

そして西崎が野口宅に到着し奈央子を連れ出そうとするが、なぜか奈央子は拒否。

逆にの部屋にいる杉下を連れて帰ってと言い出す。

 

実は奈央子はもともと自分が家を出る気は全くなく最近の周りでうろうろしている杉下のことを疎ましく思っていただけだった。

 

そして野口が部屋から出てきて西崎に気づき、西崎はとっさに家を出ようとするがなぜか外から鍵がかかっていて(安藤がカギをかけていた)暴力を受ける。

 

そして杉下西崎を守るために燭台を手にするも、奈央子はそれをみて「杉下を奪われる」と勘違いし、さらに「夫を独占するには殺すしかない」とその燭台で夫を殴り殺し、包丁で自殺した。

 

ということで残された4人は、夫婦の茶番に付き合わされただけなんだけど、西崎がここで「野口奈央子を犯人したくない」と言い出して犯人を名乗りでたというのがこの事件の真相でした。

 

ところでNのためにって?

この本のNのためにというテーマはそれぞれがそれぞれのNのために行動するという意味でした。

(その発想がすごい)

 ※以下のほかにも西崎が奈央子のために等もあり

杉下安藤

野口に将棋のアドバイスをしていた杉下は当日野口から「今日の試合に安藤が負ければ安藤はへき地に赴任する」ということを教えられます。

そこで杉下は野口が西崎を殴り傷害事件にしてしまえば安藤がへき地にとばされることもなくなると考え「不倫相手が奥さんを連れ出しにきます」とばらしてしまいます。

 

しかし安藤は野口が杉下から将棋のアドバイスを受けているのを知っていてなおへき地での赴任もありだなーっと考えていたのでした

 

また杉下は安藤の将来を考え、奈央子を連れ出す計画を安藤に話してませんでした。しかしこれも安藤は自分だけのけものにされていると感じていたようです

 


杉下成瀬

 高校時代杉下の父親は自宅に愛人を連れ込み自分たちを追い出すような男で杉下は自宅が火事になるようにずっと願い続けていた。

そしてある日本当に自宅がもえて、そこにいた成瀬が放火犯として捕まりそうに。

そこで杉下は成瀬のためにアリバイを作って成瀬の疑いを晴らしました。(実際は成瀬が放火したわけではなかったのですが)

そして自分も行きたかった東京進学のための奨学金の用紙も成瀬に渡しました。

 

 

杉下西崎

 西崎の書く小説を見て西崎が小さいころに虐待を受けていたと知り、奈央子の救出計画に協力しました。

感想


事件の真相自体はたいしたことないんだけど

(さらっと書いたけど、これがとっても残念)
それぞれがそれぞれのNのためにつく小さな嘘と秘密という設定がミステリーとして面白かったです

あとは、さばさばしているようにみえた、彼らの間にも色々な感情があって、たとえ同じ時間を過ごした友人であっても人をきちんと理解するってことはとても難しいっていうのがとてもうまく書かれてると思いました。

誰にも言ってないってことは誰にも理解してもらえてないってことに等しいのかもしれないなぁ・・・

 

そして必死に誰かの為になりたいと思ってる杉下の空回りが痛い。

 



後、奈央子の愛が歪んでるなぁ。

暴力を受けてなお夫が好きで夫に近づく女に嫉妬してるって。

結局彼らの異常な愛に4人が振り回されてしまってるのが不憫。

 

 

 

ミッキーかしまし 西加奈子

 

 

ミッキーかしまし

ミッキーかしまし

 

 

 内容(「BOOK」データベースより)

テヘラン生まれ、エジプト・大阪育ちの「ミッキー」。その波瀾万丈、驚天動地、抱腹絶倒の日々。自由奔放なイラストも楽しい脳みそつるつるエッセイ。

 

 

感想

日常の何気ないできごとをいかに面白く書くことができるかってのが小説家と凡人との違いだと思う。

 

読書好きの又吉さんに

「読者としての僕を満足させながら、芸人としての僕を不安にさせる」

と言わせるだけある。

 

 

衝撃だったエピソード。

『Are You GA?』と『Yes,Iam GA!』
にまたがって書かれてる「蛾」の話。

なぜか逃げない蛾の話。

確かに蛾ってべたーって壁にはりついてるけどいくら近づいても逃げないよねぇ。

でも、父の背中にとまった大きな蛾をつまんでもまだ逃げなくて足だけを父の背中に残してちぎってしまった話は、最近ますます虫嫌いになった私には強烈な話でした。蛾怖い。

 


そろそろ小説も読んでみよう

 

 

さよならの空 朱川湊人

 

 

 

さよならの空 (角川文庫)

さよならの空 (角川文庫)

 

 内容(「BOOK」データベースより)

オゾンホールの拡大を食い止めるために、女性科学者テレサが開発した化学物質ウェアジゾン。世界中で物質の散布が始まるが、副作用で夕焼けの色が消えてしまうことが判明する。「夕焼け最後の日」を迎えようとしている日本で、テレサと小学生トモル、謎の男“キャラメル・ボーイ”は数奇な運命でめぐり合い、ある行動に出る。そして夕焼けが失われてゆく世界で、静かな奇蹟が起きる―。直木賞作家の初期作品、待望の文庫化。

 

 

あらすじ&感想 


今までの北極等一部の地域だけだったオゾンホール。

それが突如どこにオゾンホールが現れるかわからない移動性のパエトーンホールになったため、それを食い止めるために科学者であるテレサが発明したのがウェアジゾン。

ただしこのウェアジゾン、オゾンホールだけでなく夕焼けの色も消してしまう。

ついに日本でもウェアジゾンが散布されることになり・・・

 

 

というのがこの本の世界の設定。
移動するオゾンホールってのは実際どれくらい現実性があるのか私には全くわからないけど、オゾンホールをとめるための化学物質がなぜ夕日の色を消すのかはとても分かりやすい説明があったりして、実際あり得そうな話だと思いました。

なのでそれだけを軸に話を進めてほしかったのですが、このウェアジゾンに実はもう一つの副作用があってそれが急に現実感のないファンタジーな設定。
あたりまえにあった夕日がなくなるということを軸に色々な人間関係を描くだけで十分いい作品になったような気がするのでちょっとがっかり・・・。

出てくる登場人物も「死が身近になってきたと感じている老科学者テレサ」が過去に手放した娘に会いに行くために、「母親からほったらかしにされていて一人で死んだ弟の墓参りに行く少年」と旅をする
というなかなかいい設定なのに中途半端な感じ。



面白くなりそうな設定だけにちょっとがっかりな作品でした。


ただアニメとかドラマにすると夕焼けを効果的に使えていい作品になりそうです。
夜読んでいたのですが、久しくみていないきれいな夕日を見たくなりました。

 

 

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わたしの宝石 (文春文庫)

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都市伝説セピア (文春文庫)

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【イヤミス女王が描く青春!】ブロードキャスト 湊かなえ

 

 

ブロードキャスト

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内容(「BOOK」データベースより)

町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の県大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の強豪校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに参加することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか―。

 

 

あらすじ

え?これ湊かなえの作品だよね?

こっからドロドロがはじまるの?

って思いながら読むと最後まで爽やか青春ものでビックリしました。

 

陸上部で活躍していた町田圭祐、最後の県大会では怪我がすっかり治っていたエースではなく、父親が癌を患っている生徒の出場を決めてしまったコーチのせいで、わずかの差で全国大会を逃したため、そのエースと一緒の高校に進み今度こそと思っていた矢先事故に遭ってしまう。

その後同じ中学出身の正也に声がよいと誘われて始めた放送部で正也の才能に引っ張られる形で放送部にのめりこみ全国大会を目指し新たな夢を追いかけるという話。

 

一度挫折しても人は立ち上がれるということを若い子に知ってほしかったと湊かなえさんがいってるけどまさにそういう内容でした。

 

これから3年間彼らには青春が待ってるんだろうなぁってまぶしくなる小説でした。

 

 

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風が強く吹いている (新潮文庫)

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蜜蜂と遠雷

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2冊ともThe青春な小説でお勧めです。 

 

 

 

 

 

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾

 

 

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。

 

あらすじ&ネタバレ

20年前の作品とは思えない作品!

理系の東野圭吾さんらしいラブストーリーです

2019年5月に玉森裕太さん主演の映画が公開予定の作品です

 

これものすごくものすごくおもしろかったです。

東野作品の中ではベスト3に入る面白さ。

 

ただあらすじを書くのはものすごく難しい。

 

序章

ある日女性の不自由することがないモテモテの主人公(崇史)とは違い、内気で女性とは縁遠かった親友の智彦から「恋人を紹介したい」と言われ喜んで崇史が待ち合わせ場所にいくとそこにいたのは自分が大学院生のころに電車で何度もみかけるうちに恋に落ちていた女性(麻由子)だった。

 

1章

ここでシーンが代わる。(第2世界)

麻由子と同棲している崇史

ただ崇史は自分の生活に疑問を持っている。

果たしてこの違和感は?

現在崇史はバイテック社ではたらいていて、たしか親友の智彦も同じ会社で働いているはずだがあれだけ毎日会っていたのに最近彼は智彦のことを忘れていたことに気づく。

一体なぜ?

 

また別のシーン(序章の続き)

真由子もバイテック社に入社。

智彦と麻由子を祝福するも真由子を好きな気持ちは抑えることができない。

 

第二章

(第二世界)

なぜ智彦のことを忘れていたんだろう。

智彦が友人として麻由子を紹介してくれて自分たちは付き合うことができたのに・・

ところがその後、「あの時智彦は麻由子を恋人として紹介してた」という夢を見る。

まるで記憶が2重に存在するようだ。

智彦に連絡を取ろうとしたが智彦はロサンゼルスにいるらしい

 

 

(序章の世界)

麻由子が片方の足が不自由な智彦にテニスで盛り上がった話をしないのは智彦に対する同情心がどこかにあるからでは?と崇史は思っている。二人の仲がそうやって徐々にすれ違っていけばいいと願ってしまっている。

 

第三章

(第二世界)

ロスにいった智彦とは連絡が取れない。

そして自分には智彦がロスにいったこともふくめここ数カ月の記憶が全くない。

1年前麻由子に出会った時、智彦は麻由子の恋人だったというのは夢ではなく本当なのではないか?

 

(序章の世界)

智彦や麻由子が所属している「記憶パッケージ班」は脳に働きかけて現実ではないものを見せるという研究をしている。

そして最近研究により「記憶を改ざん」することができそうだとわかり・・・

 

 

第四章

(第二世界)

そういえば、智彦と麻由子の研究室には篠崎という男がいたということを思い出し話を聞こうとする。

彼は去年失踪して現在は退学しているようだ。

篠崎の恋人の話を聞くうちに智彦も実はロスではなく失踪しているのでは?と崇史は考えるように。

さらに、智彦から「元気にしている」という手紙が届き、その違和感からますます濃くなる。

そんな時町で偶然、1年前に麻由子を紹介してもらった時に一緒にいた女性に出会い、麻由子は智彦の恋人として自分に紹介されたという真実を知る。

 

(序章の世界)

智彦たちの記憶の研究はすごい成果を上げている。

恋人だけでなく仕事でも差をつけられてしまうなんて…。

そんなあせりから崇史はついに麻由子に告白してしまう。

 

第五章

(第二世界)

 

やはり麻由子は智彦の恋人だったのだ

と気づく崇史。

じゃぁもう一つの記憶は一体・・・

そういえば智彦は記憶の研究をしていた

そう「記憶を改編できる」という研究だったはず

ということは自分はその実験体に?

麻由子の帰りをまって話を聞こうとするが麻由子はその日から帰ってこなくなり・・・

 

(序章の世界)

崇史の気持ちには答えられないという麻由子。

 

 

第六章

(第二世界)

会社で智彦が提出した報告書を検索すると、検索結果は0件。

そんなはずはない。智彦は会社にも消された?

(序章の世界)

篠崎が「東京出身だ」と主張してひかない

彼が地方出身者だということは誰もが知っているのに、彼は冗談ではなく本当に東京出身だと自分のことを思っているようだ。

矛盾点を指摘されているうちに彼は混乱しそのまま倒れてしまった。

記憶の改編が施されたせいか?副作用?

 

 

第七章

(第二世界)

篠崎は記憶改編の実験台になり失敗し、会社に失踪の偽装工作をされているのではないか?

その時崇史には棺を運ぶ人達のイメージが浮かび・・・

 

(序章の世界)

ロサンゼルス本社に行けるのは毎年1~2人

今年は崇史と智彦が選ばれた。

智彦はこれを機に麻由子に結婚を申し込んだと聞き崇史は落ち込んでいたが、麻由子が研究を理由にその申し出を断ったことを知り崇史は自分も念願の本社行きを辞退した。

その後麻由子にロス行きの話がいき一時は絶望を味わうも、麻由子もロス行を断ったらしい。

 

そんなある日崇史は研究室から棺のような箱を運び出す智彦達を目撃する・・・

 

第八章

(第二世界)

自分の失った記憶を探すことにした崇史。

実家に帰ると、自分が送った荷物のなかに智彦の眼鏡を見つける。

なぜこんなところに?と思っているとある映像が浮かんでくる

「俺が智彦を殺したんだ」

突然浮かんできた自分の言葉にびっくりする崇史。

 

(序章の世界)

智彦はプロポーズもロス行も断った麻由子に対して何かに気づいたのか崇史の家に相談にやってくる、崇史は二人を応援することはできないことを遠回しに智彦に伝える。

 

崇史はこのまま二人がクリスマスを迎えることに耐えきれなくなり、麻由子の家におしかけついに彼女を抱く

 

第九章

(第二世界)

自分が智彦を殺した?

真実を知りたい崇史は研究室へ。

そこには篠崎と智彦が眠っていて・・

 

(序章の世界)

研究室に呼び出された崇史はてっきり麻由子の話だと思っていたが智彦は研究内容について話始める。

智彦はどうやら崇史が「智彦のサポート役としての」アメリカ行きに崇史がプライドを傷つけられてアメリカ行きを断ったのだと思っているようだ。

そこで思わず崇史は激高し、麻由子が好きなこと。

彼女も自分のことが好きだが智彦のことを傷つけたくないから会おうとしないだけなこと。

彼女を抱いたこと。

などを告げる。

それをしった智彦はその場所に麻由子を呼びどちらが好きなのか直接聞く。

すると彼女からは「そんなこといいたくない」と言われ、彼女の答えから何かを感じ取った智彦は「こうだったらいいのにという願望を利用して記憶を改ざんするドミノ効果という研究の実験を自分で行いたい」と崇史に告げる。

 

あの時1年前のあの日、

 

智彦は友人として麻由子を崇史に紹介した

 

という記憶に思い込ませることであとは自動的に脳が矛盾する記憶を書き換えてくれるはず・・・

 

智彦はそう言ってたが、その後機械はエラーを表示し、智彦は目覚めることがなかった。

第十章

智彦の事故後、崇史も記憶を改ざんし、これが1章からの第二の世界につながる

現在会社ではこの篠崎と智彦のスリープ状態の解除が最優先事項となっている。

そして唯一スリープ状態となっていない第三の被験者崇史は会社の重要な観察対象となった。

麻由子はその監視をしていたのだ。

 

やがて崇史は正しい記憶を取り戻す。

そしてスリープ状態の解除の手がかりともなる智彦から預かった手紙の存在を思い出す。

 

智彦からの手紙には、篠崎君をスリープ状態にしてしまったこと、麻由子が崇史にひかれていることに気づいていたが、今後彼女の様に素敵な女性が自分に振り向いてくれることはないだろうと思うとなかなか手放すことができないという悩みがかかれていた。

 

そして自分が実験体となりスリープ状態になれば、この結果を参考に、篠崎君のスリープ状態を解除することができ、自分が寝ている間に崇史と麻由子が結ばれれば、計算によると自分の記憶は改ざんされているから、二人を祝福できることになる。

そのためには崇史の気持ちを確認せねばならず、わざと君にひどいことをいってしまったこと謝りたいということ。

そしてよかった君たちも1年だけ記憶を改ざんしてくれたら、そしたらまた友情は保てるんじゃないかということが書かれていた。

 

 

崇史の記憶改ざん前日

崇史は、恋人と親友に裏切られてもなお親友でいることを選んだ智彦のことを忘れて記憶を改ざんしてしまっていいのかをずっと悩んでいます。

でも弱い人間だと自分でいう崇史は記憶を改ざん・・・

この後が1章の第二の世界につながるのです

 

 その後の3人 

 結局、二人のために眠ったままの智彦が今後目覚めることがあるのか?その時に二人のことをどこまで忘れているのか

 

記憶を取り戻した崇史は目覚めた智彦とどう接するのか?

そして麻由子とどう付き合っていくのか?

 

感想

ラブストーリーといっても単なる親友の彼女との三角関係ではなく、東野さんらしく理系ワールドが基盤になってるので、一味ちがったラブストーリーを味わうことができました

3人の登場人物がそれぞれに好感がもてる設定だけに悲しい結末はいやだなと思ってたので、最後が悲しいだけの結末じゃないのも嬉しいです。

あと、山手線と京浜東北線が暫く並行して走る区間で、毎日自分が乗ってる電車ではない方の電車にのってる彼女を好きになるという冒頭
とても素敵でした。

 素敵なだけに崇史と麻由子もうまくいってほしいし智彦には幸せになってほしいし・・・

となりました。

 

東野圭吾作品の中でもベスト3に入るほど好きな作品です。

 

 

境遇 湊かなえ

 

 

境遇 (双葉文庫)

境遇 (双葉文庫)

 

内容紹介

主人公は36歳のふたりの女性。
政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。
家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。 
ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の5歳になる息子が誘拐された。
真実とは一体何なのか ……。
晴美と共に「真実」を求め奔走する陽子。すると、陽子の絵本のファンだという一人の女性の存在が浮上する。
犯人はその女性なのか、それとも……。
人 は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。
犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 =人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。

あらすじ&ネタバレ

親に捨てられ児童養護施設に入ったという同じ境遇をもつ陽子と晴美は親友同士

ある日政治家の妻で絵本作家でもある陽子の息子が誘拐され脅迫状が届き、陽子は新聞記者の晴美に助けを求める・・・

 

という内容。

 

 

脅迫状には「真実を公表しろ」って書かれていて、果たしてその真実って何?ってのがこの物語の主題。

 

ここからネタバレ

 

 

陽子が書いた絵本の内容が実は晴美の実体験を元にしてて、陽子は息子のためにその絵本を書いたんだけど周りが勝手に出版しちゃい大ヒットしてるっていう設定(そのことを陽子は最初に晴美に謝罪している)だけで、「この絵本を読んだ晴美を捨てた親が陽子を晴美と勘違いしてしまうんだろうな」って思ったのですが実際その通りでした。

30年前に起きた殺人事件加害者の娘が晴美被害者側の娘が陽子だったのですが、それを勘違いして晴美が陽子の子供を誘拐し、陽子が真相を探っていく上で自分が殺人者の子供であることを知ってほしいという復讐だった。

というのがこの物語の真相になります。

 

本当は陽子は加害者ではなく被害者側の子供なのに、「徹子の部屋」ならぬ「ミツコの部屋」で真相をばらせと誘拐犯(晴美)に脅迫され陽子と夫がそれぞれ「自分が殺人犯の娘であること」「不正献金について」を自白させられ不運すぎる。

 

それなのに陽子にそれほど感情移入できなかったのは、陽子がそもそも息子の誘拐に対して冷静すぎたから。

「実は子供を愛せない」といったような理由があるのかと深読みしてしまうほどでそう思いながら読んでいたせいもあり入り込めませんでした。

 

この本を読んだ人はこんな本がおすすめ

 2度誘拐されてしまう子供のお話。

いつかの人質 (角川文庫)

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 誘拐されちゃうんだけどでも面白く読めちゃう

 

誘拐ラプソディー (双葉文庫)

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贖罪 湊かなえ

 

 

贖罪 (双葉文庫)

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内容(「BOOK」データベースより)

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った―あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?特別収録:黒沢清監督インタビュー。

 

あらすじ

「告白」「少女」に続く第三弾

物語の発端は田舎で起こったある少女の暴行殺人事件。
同級生4人は犯人の顔を見ていたにもかかわらず犯人は捕まらず、母親は田舎を出る時に4人の少女にある約束をさせる。

 

「時効までに犯人を捕まえるか、罪をつぐなえ」

あれから15年。

少女4人はそれぞれの方法で事件を振り返りそして彼女との約束を守ろうとするというお話。


15年後の4人の同級生それぞれの告白と被害者の母親の告白
犯人は判明するんだけど、かなり強引。
あと、その後の4人が4人ともあんなことするのはあり得ない。
というのがひっかかったものの

 

4人が同じ事件を語っているはずなのに、負けず嫌いの女の子は「私が考えた」という部分を強く記憶していたり、かまってもらいたがりの女の子は「優しかった警察官」の話を中心に覚えていたりと人によって事件の色が変わっていくのが面白い作品でした。

 

どうしてあの時一緒にいたのに子供を助けてくれなかったの?

と思わず子供をせめてしまう親の気持ちはわからなくない。

子供を責めたいのではなく気持ちのもっていきようがなくて思わず言ってしまったんでしょう。

でも彼女はその後自分の人生を歩んじゃってて、しかも自分の言葉が子供たちのその後に大きく影響を与えてしまっていることに気づけない麻子

 

そして犯人、殺してしまうだけでなく性的暴行までしてる意味が分からない

 

ただ一緒に遊んでいただけの4人のその後を考えると罪を償うべきは誰かってなります

 

紗英の場合

 殺されたエミリと仲が良かった4人のうちの一人。

田舎の街にやってきた都会育ちのエミリと田舎で産まれ育ってきた4人は当時家に飾れているフランス人形を見て回ることがブームになっていました。

途中でフランス人形盗難事件があるも基本はのどかだったのですが、ある日、紗英は真紀、晶子、由佳、エミリと一緒に遊んでいると見知らぬ男に声をかけられます。

更衣室の換気扇の点検をしたいので手伝ってほしいといわれ、4人は自分が手伝うと立候補しましたが、少し警戒していたはずのエミリが男に連れられて行きます。

その後も何の疑いもなく遊んでいた4人も全然かえってこないエミリが心配になり、更衣室に見に行くと、すでに男の姿はなく、そこには変わり果てた姿のエミリが。

その後4人は、真紀の指示で大人たちに知らせに行くことになりますが、紗英は現場を見張るという役を引き受けました。

 

紗英はその時エミリの死体を見て性的暴行の跡があることに気づきます。

 

その後紗英は東京で就職しお見合い結婚をします。

相手はエミリと同時期に引っ越してきた男の子で、実は昔から紗英のことが好きだったという男貴博。

 

貴博は紗英に一目ぼれしてから紗英の家に飾られたフランス人形を欲しいと思うようになり(フランス人形盗難事件の犯人も実は貴博だった)、それ以上にフランス人形に似た紗英が欲しくなり結婚したため、彼女のことを人形のようにしか扱いません。

紗英は不満に思いつつも我慢していましたが、ある日ストレスでずっときていなかった生理が始まったにもかかわらず要求してきた貴博にエミリ殺害事件が重なってしまい衝動的に彼を殺してしまいます。

 

その後警察にいくところで紗英の話は終わり。

 

ずっと感じていた「犯人が自分を見張っているかもしれない」という視線が実はストーカーの夫の視線だったっていう怖い話。

真紀の場合

 真紀は現在は小学校教師。

小学校のプールの授業中、突然サバイバルナイフをもった男が忍び込み生徒の一人を切りつけました。

その時の担任の一人田辺は怖くなり逃げてしまいますが、真紀は必死に犯人に抵抗しプールに落ちた犯人の顔面を蹴りしずめて殺してしまいます。

結果、真紀は最初こそ賞賛されるもののやがてやりすぎではないかと罵られるように。

そして真紀自身がPTAで事件の概要を説明するというのがこの章です。

 

今回の事件にはやはりエミリ殺害事件の影響が

 

 

小学校のころしっかり者の真紀は皆から頼りにされていましたが、都会からエミリが転校してきてからエミリにその役目がうつってしまい真紀はとても焦っていました。

 

暑いから家で遊ぼうというエミリに運動場でバレーボールをしようと提案したのもそういった気持ちからでした。

 

ところが、エミリが殺された後、残る3人に指示し彼女たちは指示通りに行動したにもかかわらず、自分は先生を呼びに行くことにしたにもかかわらず途中で怖くなってしまい逃げ出してしまいます。

 

そのため、事情徴収の時に、恐怖で犯人の顔をがあいまいになっている3人と違い本当は犯人の顔を覚えていた真紀は「自分が何もしなかったから恐怖心がなく顔を覚えているのだ」と気づかれたらと怖くなってしまい「犯人の顔を覚えてない」と嘘をついてしまいます。

 

3年後、エミリの母親である麻子に「時効まで犯人を見つけるように、もしくは麻子が納得できるような償いをしろ」といわれた真紀は償いをすることに決め、それが今回のプールの事件の行動へとつながっていたのです、

 

その後ずっと、殺されたエミリに恥じない人間を目指してきた真紀は他の3人は普通に幸せに生きていたのを聞き、馬鹿らしくなっていましたが最近、紗英の麻子への告白の手紙を知り、彼女もまた苦しんでいたこと知りました。

 

真紀は今回の犯人の顔を蹴ったときにエミリを殺した犯人の顔を思い出したといいます。

それは現在フリースクールを経営している南条という男。

彼よりもっと似ている人がいるがその人はすでに亡くなっているからという理由でこちらは名前を出しませんでした(のちにエミリ似ていたと言いたかったことがわかる)

最後にこの臨時総会に来ている麻子にむかって、紗英や私への負の連鎖がどうか残りの二人にはいかないようにということを話て会は終了しました。

晶子の場合

 この章ではエミリの事件の後精神に異常をきたしている晶子のカウンセラーをすると偽ってやってきた麻子が晶子に当時の話を聞くという形式で晶子のことが書かれています。

 

 

晶子はがっしり体型のおっとりした女の子。

かわいいものが好きである日叔母さんに買ってもらったかわいいブラウスを着ていくとエミリだけがそれをほめてくれて、晶子はエミリともっと仲良くなりたいと思っていました。

ところがあの事件が起き、晶子は自分なんかが高望みをしたからふこうが起きたのだとふさぎこんでいました。

 

その後仲がよかった兄幸司が、子連れの女性と結婚して晶子は二人との交流を深めることで徐々に元気になってきていました。

 

ところがある日晶子が忘れ物を届けに行ったとき兄の幸司が連れ子の若葉に性的暴行をしているところを発見し、エミリの事件を思い出した晶子はその場で幸司を殺します。

 

そしてまた幸せになろうとしたからこんなことになったのだふさぎこんでしまった晶子。

 

最後に晶子は南条が事件当時この町で目撃したことを麻子に告げてこの章は終わります。

 

子連れの女性はただ生活のために幸司と結婚し、自分が寝るのが嫌なので娘を差し出していたという屑ですが、それに乗る兄も兄。

晶子はどこまでも不幸で悲しくなります。

由佳の場合

 由佳は現在出産間近。

陣痛が始まって病院に行くもまだ時間がかかりそうだということで待合室にまっていたところ声をかけてきた麻子に話すということでこの章は進みます。

 

あの当時、廃屋になっていた別荘の鍵を手に入れた由佳は後の4人と一緒に秘密基地ごっこをしていました。

ある日宝物を隠そういうことになりエミリがとても高価そうな指輪を持ってきたのですが、それがなくなり鍵をもっていた由佳が疑われてしまいます。

その後別荘にフリースクールを作りたいと不動産と一緒にやってきた男(つまり南条)がその指輪を拾っていたことがわかり由佳の疑いははれるのですがエミリからの謝罪の言葉はなく別荘を秘密基地にしていたことが由佳の家族にばれ、元々からだの弱い姉ばかり大事にしていた由佳の家族の中での由佳の居場所はますます悪いものになってしまいました。

 

 

そして事件当日、由佳は警察官にエミリのことを伝えに行く係でした。

殺人事件があったときですら親から心配されない普段から親の愛に飢えていた由佳はこの時に警察官にやさしくしてもらえたことが忘れられず事件後も何かと用事を作っては警察官に元に訪れていました。

 

 

その後姉が成長し彼氏ができ両親に反発するようになったことで両親の関心が自分の方に向かい落ち着いていた由佳でしたが、姉が結婚した男性が警察官で手の感触があの時の警官に似ていたことから、どうしてもその警察官がほしくなり由佳は彼の子供を身ごもります

 

そんな時ある日、ニュースで犯人の声にそっくりな声を聴き、その男がフリースクールを経営していて犯行当時もフリースクールを作りたいとやってきていた男と同一人物だと分かり、それを姉の夫に教えてあげようと考えます。

 

ところが姉が自分と夫の関係に気づき自殺未遂。

姉の夫を呼び出してこの事件のことを打ち明けようと呼びだすも姉の夫はお腹の中の子供の父親が自分であることに勘づきどうか黙ってほしいと訴えもみ合いになった末、階段から落ち死亡してしまい警察で陣痛がきたためこちらにやってきたという告白で麻子の話は終了

麻子の告白

事件当初、事件現場にいながら犯人の顔さえ覚えていない子供たちに憎しみを抱いていた麻子。

一時は子供だからしょうがないと憎しみを鎮めることができていましたが、命日の日に線香すらあげにこなかったこと再燃し、4人に「犯人を見つけるか罪を償え」と4人ともそんなこともすぐ忘れてしまうだろうと思いつつ言い放ってしまいます。

 

その後エミリに線香をあげにきてくれていて息子のように思っていた貴博から結婚したい人がいると紹介され、それが紗英が自分をみて顔がこわばるのをみてまだあの時の記憶が消えていないことをしった麻子は「事件のことを忘れて幸せになって」と声を掛けますが、紗英は貴博を殺しその後の3人も・・・

 

 

 

そもそもこの事件の発端は麻子が大学生の時にさかのぼります。

秋絵という友人(この友人との関係もいびつですが割愛)に男性を紹介してもらった麻子。

この男性こそがエミリの本当の父親です

麻子はこの男性と結婚を約束していましたが、彼の家で彼が他の女性への諦められない思いをつづっている手紙を発見し、秋絵に相談しに行くことに、すると秋絵はそこで自殺を図っていて、残された手紙には秋絵の彼に対する思いが書かれていて、麻子は二人がおもいあっていたことに気づきます。

その後彼が飲酒運転をしたことで教師の職を失ったことで、将来が不安になった麻子は彼のもとを離れ、子供ができない病気のため跡取りが欲しいから結婚して欲しいといわれた今の夫と結婚しエミリを産んでいたのです。

 

エミリが隠れ家に隠していたのは、本当の父が麻子に渡した指輪と、エミリが麻子が書いたと勘違いした秋絵の遺書でした。

これをみたエミリの本当の父南条が大切な女性を麻子が自殺に追いやったと考え、麻子が大切にしている娘エミリを殺害したのです。

本当は自分がその父親だと気づかずに・・・

 

 

麻子は由佳と話した後、南条の元を訪れこの真相を伝えに行きましたがその後南条がどうなったかは書かれていません。

 

南条がもっと早く本当に好きなのは秋絵だと告白しておけばよかった話で、それなのに恨んで、しかも麻子ではなく麻子の娘を殺すなんてひどすぎる。しかもレイプまでして・・・

 

 

最後

事件のあった小学校に真紀と由佳が来ます。

結局紗英は正当防衛、晶子は心神喪失が認められそうであること。

真紀は執行猶予付きの暴行罪、由佳は事故で押し通すことが語られ、不幸ではあったもののこれから人生を歩み直そうってところでお話は終わり。

 

この本はこんな人におすすめ

  • 思いっきり読んだ後に嫌な気分になりたい人

 

 

 

ドラマ化されています

キャストがとてもあってると思いました。

面白そうなのでみてみたい。
足立麻子…小泉今日子
菊池紗英…蒼井優
篠原真紀…小池栄子
高野晶子…安藤サクラ
小川由佳…池脇千鶴
青木弘章…香川照之

贖罪 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

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花の鎖 湊かなえ

 

 

花の鎖 (文春文庫)

花の鎖 (文春文庫)

 

内容(「BOOK」データベースより)

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。

 

 

 

あらすじ&ネタバレ

先にネタバレさせてしまうと登場人物の3人の女性はそれぞれ親子。

祖母が美雪 母紗月 娘が梨花 「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」からできた雪月花という自然の美しさを表す言葉から一文字ずつとって名前にしてるっていうエピソードが綺麗で素敵。

 

美雪の話

美雪は大学卒業後、高野と結婚。

子供には恵まれないものの幸せに暮らしている。

ところが従妹の北上陽介が大学の友人だった高野と事務所を立ち上げたことにより幸せだった生活はくるってしまう。

建築家としてではなく営業要員とされてしまった上に、美術館のコンベンションに高野の作品が選ばれたら、その実績を高野の名前ではなく事務所名義にするなどさんざんな目に合う夫。

それでも次の夢に向かって進みだした高野だったが、最後に美術館予定地を北上らと訪れた際に転落死してしまう。

美雪はこの件を北上が夫を殺したのではないかと疑っていて、一度は夫の後を追うため自殺をはかるもお腹に高野の子供がいるとわかって生きていくことに・・・

紗月の話

 絵画教室の講師をしている紗月は、ある時、大学時代に付き合っていた浩一の妻で紗月の友人でもあった希美子に白血病になった夫のために骨髄移植をしてほしいと頼まれます。

 

実は浩一は北上陽介の子供。つまり紗月にとってははとこにあたり、以前倉田という友人が白血病になったときに、調べたことで浩一と希美子の白血球の型があってることがわかっていた。

 

二人は付き合っていたが、母親(美雪)に浩一の父親(陽介)に自分の父親(和弥)は殺されたのかもしれないという話を聞かされて根強い両家の確執の末別れてしまった浩一に自分が提供者であることを隠すことを条件に移植することを了承する。

そしてその後紗月は結婚し梨花を出産

 梨花の話

毎年「K」という謎の人物から母の元に届いていた豪華な花束。
今となってはたった一人の肉親である祖母(美雪)の手術代のねん出のため梨花は「k」の正体を探る・・・。

 

Kは3年前に両親(紗月夫婦)が事故でなくなったときもKの秘書から経済援助を申し出てくれていた。

その時は断ったが、今回の手術費用を出して欲しいとKに連絡を取ろうとしたことで、Kの正体が明らかに。

 

Kは紗月から移植提供をうけていた浩一。

紗月は内緒にすることを条件に移植提供をしていたが、浩一にはばれていて移植日に花束を贈っていたというのが真相。

 

 

 

 

感想


amazonの紹介文を読むと「k」の正体を探るミステリーのようだけど(実際私はamazonで内容紹介を読んだときそう思ってました)が実際はこのつながりのなさそうな3人の女性がまさに鎖のようにつがるお話でした。

ただ3人の人生がまるで昼ドラのような展開でつまらない

なんかもう少し深みがほしいなぁ。
女の人も男の人もこんな浅い人間いないでしょというような人ばっかり関係のなさそうな人たちがつながっていくという流れは好きなだけに残念でした

 

 

 

スマホを落としただけなのに  志駕晃

 

 

 

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

 

 

登場人物

男・・犯人 

稲葉麻美 ・・黒髪ロングの美人 

富田誠  ・・麻美の彼氏

加奈子  ・・麻美の大学時代の友人

武井   ・・商社マン 麻美の先輩

小柳   ・・富田の会社の人事部社員 麻美とも面識あり

浦野   ・・IT企業の人間

 

あらすじ&ネタバレ

①スマホを拾った

男がスマホを拾う。

暗証番号をすぐに見破り情報を抜き取る。

写真にうつる彼女(麻美)が気に入る。

 

②返却してもらう

彼氏が落としたスマホを受取に男の指示したがってcafeにスマホをとりにいく麻美。

男はすでにいなくて、スマホは店員に預けられていた。

 

③加奈子と食事

富田からプロポーズされているがまだ返事ができていない麻美は相談もかねて加奈子と食事。

相談はすぐ終わり話はFacebookに。

加奈子はFacebookで武井先輩の同僚である男性と付き合ってる話を聞き麻美もFacebookを再開させる。

 

④Facebook再開

再開させると些細なことでもものすごくいいねがつき楽しく思う。

特に富田の会社の小柳からはよくいいねがつく。

また何人か昔の知りあいから登録申請が届いていたので承認

※これ実際は犯人が小柳のアカウントを別につくっていた。

さらに登録申請をしてきているのも全部犯人が2重アカウントをつくって申請してきたもの。

 

⑤関係があった男からの友達申請

商社マンの武井からも友達申請があり承認。一緒に食事して帰りにはキスをされる。

※商社マンの武井とは過去に・・・

 

⑥富田との関係悪化

小柳からは執拗に連絡が来る。

麻美の元には差出人不明の人物からの富田が別の女性と仲良くしてる写真や富田のカードの不正利用を元カノに払わせているという小柳からの密告メールが届き二人の関係はぎくしゃくする。

 

⑦Facebook乗っ取り

FacebookがのっとられFacebookには武井とのキス写真がUPされ武井からは既婚者であることをうちあけられ激怒される。

また富田とふざけてとった麻美の裸の写真もばらまくと脅される。

そのため麻美は浦野に助けてもらう。

 

⑧麻美の過去

麻美はその後浦野に拉致される。

麻美の過去を浦野は知ってる模様。

今ここにいる麻美は本当は美奈代という名の麻美の親友。

 

美奈代は当時、上京とと同時にAVに出演するが、AV会社が間違って実名をばらしてしまい窮地に陥る。

また同時期に親友麻美は武井に恋して子供ができるが中絶させられた過去により鬱に。

その後麻美は自殺、麻美の遺書により美奈代は整形して麻美として生きていたのだ。

 

⑨犯人浦野(これも偽名)

犯人は母のような愛を風俗嬢に求めていたがお金が尽きると同時に出禁になり風俗嬢を殺す。

その後も黒い髪の女性を恐怖に陥れることにより自分のいうことを聞いてもらい最終的に殺すことを繰り返してきた。

今もまた麻美(本当は美奈代)を殺そうとしている

 

⑩富田

間一髪のところで富田が麻美を助けに来る。

しかし犯人に過去麻美が美奈代の名前だったころに出ていたAVをみさせられ(体の特徴より今ここにいる麻美が昔は美奈代でAVに出演してたとわかる)動揺したすきに反撃にあう

 

⑪警察

1人目の遺体が偶然発見され、その近くから次々と髪の長い女性の遺体が発見されるが、被害者の身元がなかなかわからなかった。

それは被害者が風俗嬢であることが多く突然お店をやめてもそれほど探されない境遇であったことや、携帯代を払い続け、録音した音声で実家にメッセージを残すなどして捜索願がでていなかったからだった

 

⑪最後

最終的に警察も浦野の潜伏する場所に到着し富田と麻美は助かる。

富田は麻美の過去をしりながらもう一度プロポーズする。

 

 

 

 

感想

とっても面白かったです。

なるほどそうきたかーってなりました。

 

小柳が犯人のなりすましなのはすぐに分かったのですが、よく考えると加奈子がFacebookで知り合った武井と同僚の東大卒のアスペという特徴の男性も犯人のなりすましだったりすごく作りこまれてる。

 

 

とりあえずスマホを落とさないようにしたいと思います

 

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白ゆき姫殺人事件 湊かなえ

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悪いものが、来ませんように 芦沢央

 

 

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内容(「BOOK」データベースより)

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!

 

 

あらすじ&感想

「奈津子かーーーーい」ってなる本です笑

 

これネタバレせずにかけないので最初からネタバレです。

 

不妊と夫の不倫に悩む紗英はしょっちゅう奈津子と会っています。

 

助産院で夜勤した後も奈津子の家に行くほど。

奈津子はそんな紗英が心配で、紗英に隠れて紗英の生活を見に行ったら夫とちゃんとセックスして仲良さそうにして安心(へ?)するも、そのあと紗英はキッチンでなにやらごそごそ。

 

で、紗英が家を出た後、紗英の夫と話していたら麦茶を飲んだ紗英の夫が突然倒れてそのまま死んじゃいます。

 

紗英があの時毒を仕込んでいたんだと思った奈津子は慌てて、紗英の夫を山に埋めちゃって、夫がいなくなったと心配している紗英と一緒に夫の失踪届けを出しに。

 

でも夫の死体が見つかって・・・奈津子は紗英の夫を殺したと自白し捕まるという話。

 

 

へ?ってなるでしょ?奈津子と紗英仲いいとはいえ度を超してる!と思ってたらこの奈津子が実は紗英の母。

奈津子が自分が結婚した時の子育ての苦労と現在紗英の妹の子供(つまり孫)の面倒をみているせいで、現在子育てしている友達と勘違いさせるトリックでした。

ただこのトリックありきで物語を作ってる感じが否めなくて、娘と母の会話としたらやっぱり違和感あるし登場人物もいまいち…。

 

 

母親が過干渉すぎて完全に共依存の状態なのはもちろん共感できないし間違っているとは思うけども、子供の犯した罪を隠したり被ろうとしたりする親は多いんじゃないかなぁ。

それが子供のためにならないとわかっていても、

我が子に悪いものが来ませんように

 

って思うもの私も。

 

 

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内容紹介

悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ! 

この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。
――湊かなえ

県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす! 」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

 

 

あらすじ

公立の進学校の入試前日と当日のお話。

登場人物19人がそれぞれ語りながら物語が進んでいく。

「入試をぶっつぶす」入試前日に黒板に貼られた張り紙。

単なるいたずらだということで処理されたが試験当日、入試問題がネットの掲示板にリアルタイムで掲載されたり、解答用紙が一枚足りなかったりと次々問題が起こる

果たして犯人は?その目的は?というお話。

 

ここからネタバレ

犯人は複数存在。

この公立高校では過去に、「試験後開示請求をしたところ名前の記入漏れがあったためにその科目が0点になってしまい試験に落ちた」という内容のドキュメント作品を作った学生がいた。

記入漏れのミスに学校が早くに気づいていてくれればという思いと自分がミスをしてしまったことによる反省の意味を込めてつくったドキュメント作品だったが、反響がありすぎてその学生は病んでしまった

 

今回の事件はそので今回この公立高校を受験する生徒が主体となり、教師に二股されてることを知った女子高生、恋人が試験採点ミスを苦に自殺した先生、開示請求した生徒の英語のテストを0点に採点した先生等が協力して起こした事件でした。

 

 

感想

19人の語り手が多すぎる

名前を覚えるのが苦手な私はそれだけでうんざりでした。

またPTA会長が傲慢であったり議員の妻がクレーマーだったり人物設定がいかにも過ぎる点が残念。

 

 

試験の点数の1点がその後の人生を左右するというのは、現在資格取得を目指している私にも痛いほどわかるのでこの小説では過去の採点ミスを教訓に、何度もお互いをチェックしあい採点ミスを減らす努力をしていて素晴らしいと感じました

 

私の受けている試験でもこれくらいのチェックをしてほしい。

 

入試がテーマなので、この学校には入れたり入れなかったりする生徒たちのその後をついつい親目線で考えてしまうけどこの高校に入れなかったとしても入ったとしても

その後の人生なんてまだまだ自分でどのようにもできると受験生にも私にも言いたい