家事は読書のあとで

ワンオペ育児のワーママです。読んだ本の備忘録のほか、子供との旅行、知育、家事時短術なども更新していきけたらと思います。

サブマリン 伊坂幸太郎

 

 

サブマリン

サブマリン

 

 

 内容紹介

 

「武藤、別におまえが頑張ったところで、事件が起きる時は起きるし、起きないなら起きない。そうだろ? いつもの仕事と一緒だ。俺たちの頑張りとは無関係に、少年は更生するし、駄目な時は駄目だ」/「でも」/うるせえなあ、と言いたげに陣内さんが顔をしかめた。/「だいたい陣内さん、頑張ってる時ってあるんですか?」/と僕は言ったが電車の走行音が激しくなったせいか、聞こえていないようだった。(本文より)

 

 

 

伊坂幸太郎のチルドレンの後日譚

 

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

 

 登場人物

陣内  

家裁調査官 破天荒な人

武藤  

家裁調査官 陣内とコンビを組まされている人

永瀬&優子 

陣内の友達夫婦 永瀬は目が見えない

棚岡  

未成年 無免許で交通事故を起こし人を殺している

小山田

未成年 ネット上で脅迫文を書いている投稿者を脅迫する事件を起こした。ネットで犯罪を犯す可能性がある人を特定することができる。

若林  

10年前未成年で交通事故を起こし人を殺している

 

※ちなみにチルドレンにできて鴨居は出てきません。

これは伊坂さんがデビュー前に書いた小説で鴨居さんがなくなる話を書いてるからだそう、そんなところまでちゃんとつじつま合わせてる伊坂さん恐るべし

あらすじ

棚岡少年が無免許で交通事故を起こし、破天荒な陣内とペアを組む武藤がその事故の調査にあたるお話。

 

ここからネタバレ

調査していたところ、どうやらこの事故は単なる偶然ではないことがわかる。

棚岡は小さいころに両親を事故で亡くしただけではなく、10年前にも未成年(若林)の運転する車が自分たちの通学する列につっこみ親友を失っていた。

その若林に復讐をしようとした棚岡が、偶然飛び出してきたチワワを避けるためにハンドルをきったことにより起こった事故だった。

 

 しかも棚岡くんには陣内も武藤も伝えなかったけどこの死んだ男の人が小山田君がみつけた犯罪を犯す可能性のある人だった。

 

ってことは彼がしたことは無意識の正義ではないの?

少なくとも罪悪感でつぶされそうになりながら生きる必要はないのではないの?ということも問題提起されて物語は終了。

 

 

感想

未成年が犯罪を犯す話はさまよう刃もそうだけど読んでいて心が重くなる話が多いなか、このサブマリンはめちゃくちゃなキャラクターの陣内さんがいるおかげで『未成年が犯罪を犯す部門』の中では軽いテイストになってると思う。

 

でも考えさせられるところは同じ。

特にこの本では未成年でありながら犯罪を犯した3人が、どこにでもいる普通の子供なので余計に苦しく感じる。

 

しかも棚岡君の殺した相手は犯罪を犯す可能性のある人間なので

犯罪を犯している最中にその人を殺したら正義なのに犯罪を犯す前にその人を殺したら?しかも無意識に犯罪を犯す前の人を殺したら?

と考えさせられます。

 

後は陣内さんのキャラが惚れる。

破天荒で面倒臭がりで負けず嫌いでむちゃばっかりいってる周りに迷惑かけまくる陣内さんが、10年前に棚岡少年が陣内さんに「亡くなった少年が楽しみにしていた漫画の続きを読ませて」とお願いしたことをちゃんと覚えていて、漫画家に詰め寄り(強引(笑))書かせたエピソードや家庭環境が悪く、部屋に引きこもり、脅迫文を見てはそれに対して脅迫文を送ってた頭のよい小山田少年の家にしょっちゅういって、

「友達が遊びに来ているんだろうが」

と当たり前のようにいう陣内さん かっこよすぎる。

 

 好きな言葉

「時間が和らげない悲しみなどない。が、悲しみはゼロにはならない」

 

 

味方や仲間はもちろん、どんな敵に対しても、
そいつの大事にしているものを踏みつけるような真似はするな

 

 

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