ワンオペワーママの賢い子育て

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夜また夜の深い夜 桐野夏生

 

 

夜また夜の深い夜 (幻冬舎文庫)

夜また夜の深い夜 (幻冬舎文庫)

 

 

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

友達に本当の名前を言っちゃだめ。マイコにそう厳命する母は整形を繰り返す秘密主義者。母娘はアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前からナポリのスラムに住む。国籍もIDもなく、父の名前も自分のルーツもわからないマイコは、難民キャンプ育ちの七海さん宛に、初めて本名を明かして手紙を書き始めた。疾走感溢れる現代サバイバル小説。

 

あらすじ

桐野夏生といえば「ハードボイルド」や「えぐい」小説というイメージですがそのイメージ通りの小説。

 

舞台はイタリア。

自分の名前も言ってはダメと教えられマイコは世界中を母と旅をしている。

母は時々どこかへ消えては整形して帰ってくるので、きっと犯罪者なんだろうと思いつつ母が何もので父親が誰なのかも主人公は知らない。

 

でも漫画喫茶で日本の漫画に出会ったことをきっかけに、外の世界と自分のルーツに興味をもつようになり、マイコは家をでて・・・

 

 

こっからネタバレ

 

マイコの父はレイプ等の犯罪を犯しまくった新興宗教の教祖(オウムほど大きな組織ではないと記述があるためオウムがモデルではない)で母はその愛人だった

母が逃げたり整形したりしている理由は莫大な母名義の預金を守るため、漫画喫茶を経営していた日本人は教祖の正妻の息子(つまりマイコの異母兄弟)で、彼は被害者にお金を少しでも返そうとしていて父親の愛人(つまりマイコの母)の行方を探るため、マイコに近づいたスパイだった。

 

そしてマイコたちがどうなったかというと、

母の元から飛びしたマイコと共に生活した国籍を持たない少女のうち1人はレイプされ捨てられ死亡。

 

もう一人は自分の国に帰ろうとするも途中で恋に落ちてそこで移住する

 

マイコは一時は漫画喫茶の男側につき、母親にお金を返金するように説得しようとするも、結局、久しぶりに会えた母に逃げるように言われ、イタリアを離れ顔も整形し日本のことを忘れて生きていくというシーンで終わり。

感想

イタリアで国籍もなくスラム街で生活する日本人が主人公。

 

ぬくぬくと日本で生活してる私にはマイコの生活も十分想像を絶する生活ですが、それよりもマイコの友人のリベリア内戦から逃げてきた少女の体験談が、「少年兵士が脳みそを食べたり、家族が虫けらのように殺されたり」と残酷すぎて・・・

 

 

 

この話を読んだ人にはこんな本がおすすめ

日本人監督に夜作品。

よりよい世界を求めてリベリアからNYに移民してくる人の話。

とてもいい映画。

リベリアの白い血(字幕版)

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桐野作品のなかではこちらが似てます

 

優しいおとな (中公文庫)

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