ワンオペワーママの賢い子育て

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死神の精度 伊坂幸太郎

 

 

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

 

 内容(「BOOK」データベースより)

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

 

あらすじ

死神の千葉さんのお話。

ターゲットとなった人間を7日間観察しその人間が「死に値するかどうか」を判定するのが死神のお仕事。

『可』と判定すれば対象者は次の日(8日目)に死に、『見送り』と判定すればその死は先送りされる。

死神にはろくに観察もせずに判定を行っている人?も少なくないが、千葉さんは与えられた仕事はきちんとこなす。

 

千葉さんはいつも冷静でただただ仕事を生真面目にこなしているだけで本当は人の命などミュージック(千葉さん大のミュージック好き)よりどうでもいいが、対象者の最後となるかもしれない7日間は千葉さんとの出会いによりいつもと違った日常に変化する

 

というお話。

 

 

 

死神の精度

会社でクレーム対応をしているOL

音楽プロデューサーがこの女性の声にほれ込んでいるのを知り、ミュージックをこよなく愛する千葉は見送りの判定を下す

 

最初から見送り判定がでたので結構見送るのかなぁと思っていましたがこのお話だけでした。

 

 

死神と藤田

対象者はやくざの藤田。

主人公は藤田の舎弟で藤田に心酔している阿久津。

 

藤田は兄貴分を殺した栗木ともめていたが、組はすでに裏で話あいをしてケリをつけていて藤田を対立する栗木たちに殺させることになっていた。

阿久津は組からその話をきかされ藤田を見張るが、藤田は阿久津の様子をみて組の事情に気づいてしまう。

ただ、藤田はそれもまた仕方ないと達観していてそれより弟分の阿久津の将来を心配している。

 

千葉はそんな藤田に「可」の判定をする。

藤田は死ぬ。でも今日ではない。

一方栗田には用心棒がついているがそれは千葉の同僚の死神。

つまり今日死ぬのは藤田ではなく・・・

 

 

死ぬ判定をすることで逆に今日が無敵になるという逆転の発想が好き。次の日あっけなく事故で藤田は死ぬけど、阿久津の未来はいいものになりそう。



 

吹雪に死神

本格ミステリーにありそうな閉ざされた館で次々人が死んでいくというお話。

千葉は死神なので死なないし物語の参加者ではないが単なる興味から探偵のようなポジションで参加。

ちょっと笑える感じのお話。

 

本当は洋館に集まった人たち全員で最後に殺された女性真由子に恨みを持っていて、全員で結託して殺そうとしていた。

殺人計画は毒殺。ところがその毒の入った料理を千葉が食べてしまい(死神は毒を食べてもしなない)本当に毒が入っているか確かめようとして1人目が死亡。

2人目は1人目が真由子に殺されたと勘違いして単独で真由子を殺そうとして逆に殺されたというオチ。

 

で真由子は結局千葉が「可」の判定をしたため死んでしまった。

 

 

恋愛で死神

同じ音楽の同じ箇所を好きだと分かった鏡写しのような人と出会え千葉さんがうまく立ち回ってくれたけど・・・

千葉さんは死神なので「可」を判定し彼は彼女のストーカーに殺されてしまうというお話。

 

最初の話が見送りだったのでもしかしたらって思ったけどそういう感情的な理由で見送りなんかにしない冷静な千葉さん。

 

ミュージックは別。

 

旅路を死神

調査対象は母親を刺し、渋谷でも通り魔的犯行をした容疑で追われている森岡。

過去に誘拐されたことがありトランクやベッドがトラウマ。

千葉が運転する車に乗り込んできて(千葉調査員から車にのってこの道を進んでいれば調査対象に会えるといわれていた)2人で逃亡する話。

人間は愚か極まりないなと思いつつ人間につきあう千葉いい人

 

死神対老女

死神の精度からかなり経過してるつまり未来の話。

70代の美容院を経営する老女が調査対象。

今まで多くの人がなくなっていることから千葉を人間ではないと見抜く。

そのうえで千葉に「美容院に若者客をたくさん呼んで欲しい」と千葉に頼み事をする老女。

その理由は自分に会いに来てくれるという孫が名乗ることはできないというので誰が孫かわからないようにしていつも通りの接客をしたかったからというもの。

 

実はこの女性「恋愛で死神」の古川朝美。

さらに好きな曲は「死神の精度」の藤木一恵美。

 

 

好きな言葉

幻滅。動物にはないんだなぁ。

動物とは異なる、人間独自のつらいことの一つに、
幻滅、があるじゃないか。

これは本当にそう。いつでも会えると思っていた友人に私はもう一生会えない。

人生なんていつ終わってしまうか分からないんだから、
話は交わせる時に交わしておくべきだ。

 

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