ワンオペワーママの賢い子育て

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魔王 伊坂幸太郎

 

 

 

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

 

 内容(「BOOK」データベースより)


会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。 

 

あらすじ

今までの伊坂作品とは作風が変わったかなりメッセージ性の高い作品。

「魔王」と魔王の5年後の世界「呼吸」という中編2作。

「魔王」は安藤(兄)「呼吸」は安藤(弟)が主人公

は自分の念じた言葉を相手に言わせることができる能力じゃんけんに必ず勝つという能力を持つ。

 

魔王

両親を早くなくし、弟潤也と二人で生きてきた安藤はある日念じた言葉を相手に言わせることができる特殊能力に気づく。

何度か実験をした結果テレビ等の人物は不可能だが、30歩ほどの距離があってもその力は有効で相手はその言葉を話したことに自覚がないことがわかる。

 

日本政府は最近の弱腰外交が問題になっていて、最近出てきた野党「未来党」の党首犬養に人気が集まり始めている。

「考えろ、考えるんだ」子供のころみたテレビ番組「マクガイバ―」のセリフを口ずさみ、不安を覚える安藤。

 

ライブはイスでは観客の熱狂する姿にまた不安を覚える。

考えることを放棄して一つの方向にみんながすすんでいってり気がする。

 

 

ライブでは行きつけのバーのマスターに会う。戦争で人を殺したことを命令されたからだと思うことで罪の意識は軽くなる。

だから集団が一つに向かっていくファシズムは怖いと安藤は訴えるが、マスターからは「ファシズムは何がいけないのだろう?自由や民主主義より統率が大事だ」と主張される。

 

ニュースではアメリカで日本のサッカー選手が刺され犯人が「日本人は何をやっても怒らない」といった発言が何度も何度も報道される。

これを受け、暴徒かする少年たち。

安藤も絡まれるが特殊能力を使いなんとか逃げる。

だが帰宅すると隣家の親しい帰化しているアメリカ人の家が燃えていた。でも誰かが言うアメリカ人だから消防車を呼ぶ必要ない」

 

シューベルトの歌曲魔王で魔王の存在に気づくも父親にわかってもらえず死んでいく少年と今の折れは同じだと安藤は思う。

 

安藤の会社の近くで犬養の演説会が開催される。

このままではいけない、自分の特殊能力で犬養に不測の言葉を言わせよう。

と安藤は演説会に向かうが、そこにはバーのマスターがいて・・・

 

ちょうどこの後日本でも自民党はダメという流れができて民主党に政権交代しました。

あの時時代の流れに流されてなかったといわれると私は安藤のように考えてなはなかったなと反省します。

 

 

 

 

呼吸

魔王から5年後の世界。

5年前犬養の演説会で大好きだった兄がなくなった。

潤也と恋人の詩織は結婚している。

犬養は首相になり少しずつ日本は変わろうとしている、

潤也は兄の死後自分が1/10くらいの確率なら100%勝てるという能力に気づき・・・

 

政治を通して描かれる人間心理の危うさと怖さ。

考えてないわけじゃないんだけど、偏った報道に気づくことさえできず大きな流れに流されてしまうタイプだと思う私。

でもそういうタイプと気づいて少し注意することで何かいい方向になるかもなぁと楽観的に思うのでした。

 

 

 

紙を25回折る(実際は折れない)と富士山の高さになるっていう豆知識はここから得ました。

 

 

 

好きな言葉

 

人間の進化の最大の武器は好奇心だ。

 

 

この本を読んだ人におすすめの本

魔王の50年後の世界

モダンタイムス

 

死神の千葉が魔王にも少しだけ出てきます。

死神の精度