家事は読書のあとで

ワンオペ育児のワーママです。読んだ本の備忘録のほか、子供との旅行、知育、家事時短術なども更新していきけたらと思います。

夜の国のクーパー 伊坂幸太郎

 

 

夜の国のクーパー (創元推理文庫)

夜の国のクーパー (創元推理文庫)

 

 

 内容(「BOOK」データベースより)


猫と戦争と、そして世界の秘密のおはなし。 

 

 

あらすじ

トムという猫が主人公

 

妻に不倫された公務員が気が付くと知らない場所にいて、そこにいたトムにトムが住む国について話を聞くという設定で話が進む。

 

 

トムの国は鉄国という隣国に支配されている小さな国

冠人という王がその町を守っていたけどある日鉄国の兵隊がやってきて冠人を殺してしまう。

 

町の人はいろいろ考えて抵抗しようとするもなかなかうまくいかない

昔クーパー*1を倒しにいき透明になってしまった兵士たちが助けに来てくれたら

と願っている。

 

 

でも、その真相は

ここからネタバレ

 

鉄国は猫や町の人が考えているよりずっと大きく昔からずっと支配されていた。

優しいくて国民のそばによりそってくれてると思っていた国王の冠人も実は鉄国のいいなり自分の保身のためだけに生きる人間だった。

 

鉄国にとっては小さな小さな国だけど鉄国の王が代わりその小さな国すらちゃんと支配しようと動きだしたことが今回の事件の発端。

 

最初にきていた鉄国の兵士たちは実は、偽物で透明になったと冠人が嘘をついていた鉄国に送られていたはずこの町の人たち。

彼らが鉄国の人になりすまし冠人に復讐しにきてただけでも実際鉄国は支配しに来ようとしていてとても太刀打ちできそうにないってところで

 

その猫の話を聞いていたしがない市役所員が役に立つ。

彼はガリバーよろしくこの世界では巨人でこの町の人たちを鉄国の人達から守ることができた。

 

で、最後にはこの市役所員も元来た道を帰っていくところでおしまい。

 

感想

ジャンルでいうと歴史小説とファンタジー小説が苦手なのでこの小説はファンタジー色が強く読みづらかった。

 

 といっても一応クーパーについては冠人が作った嘘。

多分傷ついた町の人がクーパーに運ばれたと言っていたのは市役所員のように私たちが住む世界から紛れ込んだ人なんだろう。

 なので実はそんなファンタジー色が強い話ではなかったんだけど

 

設定は知らない国だけど猫とネズミたちの世界も鉄国とあの町の世界も今の社会や国にも存在する支配するものとされるものの縮図で自分たちは何もかもわかってるつもりだったけど、実は井の中の蛙で鉄国のことも冠人のこともなんにもわかってなかったクーパーなんてそんなのいるわけもなく皆のんきに騙されてた。っていうオチをよんで

 

「わーばかだなぁ」って笑えるかといわれるととってもそんな気分にはなれないというか、どっちかというと今の自分も騙されてる側じゃないの?となる本当は怖いグリム童話的な話でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:クーパーとは巨大な杉の木だ。だが普通の杉ではない。スギの木の一本がさなぎになったあとクーパーとなる。クーパーは歩き回り、時には町を破壊してしまうこともある。それを阻止するために、トムのいた町からは昔から定期的に兵隊を派遣し、クーパーを退治していた。クーパーは滅びるときに体内から水を噴出する。その水がかかった兵士は透明になってしまうのだ。そうやって送り出された兵士たちは、ほとんどの場合町に戻ってこれなかった。