家事は読書のあとで

ワンオペ育児のワーママです。読んだ本の備忘録のほか、子供との旅行、知育、家事時短術なども更新していきけたらと思います。

首折り男のための協奏曲 伊坂幸太郎

 

 

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

 

 あらすじ ネタバレあり

 

 首折り男のための周辺

若林準一と絵美の老夫婦の隣に住む男はテレビニュースに流れてきた連続殺人犯にそっくりで・・・

 

若林夫妻首折り男(大藪)にそっくりの男(小笠原)いじめられている少年(中島翔)という首折り男の周辺の人物のそれぞれの話。

 

小笠原は気弱で人の借金を背負ったりしていた。

で、首折り男に間違えられて大藪の代理をひき受けさせられたりするが、巻き込まれたおかがで少しだけ自分に自信が持てるようになった気がするお話。大藪が約束した少年の喧嘩を偶然見届けることにより中島のことも救う。

 

 

若林夫妻は隣に住んでいる男を疑っていて、ある日その男が切符売り場などでもたついてる人を怒鳴ってるのをみて疑いを高めるもその真相を後で知る話。

 

いじめられている少年中島はいじめっ子にお金を持ってくるように言われるもコインランドリーであった首折り男に、1週間後の現金受け渡しの約束の日に「見ておいてやるから」と言われ、実際1週間後にその男が自分のことをみていてくれたため屈服せずに戦いを挑む話。(約束をした男は首折り男だが実際来た男はそっくりの男の方)

 

実際の首折り男(大藪)は首を折るかわりに小さな幸せを人に与えてそのバランスをとっていた

最後は、小笠原と間違えられ借金とりに追われ、間違われた男(つまり小笠原)を助けるために借金とりを殺したが、その際になぜか彼も死んでしまっている。(その理由は明らかにされず)

 


濡れ衣の話

丸岡直樹は3年前、交通事故で女性に息子をはねられなくしている。

そして偶然その加害者に遭遇したら、相変わらず同じマンションに住み続け結構幸せそうにしていることがわかり、その女を殺害してしまう。

その後刑事の田中さんに犯罪がばれ逮捕されると思っていたら・・・

 

田中さんは実は首折り男。

丸岡のために刺された彼女の首を折って自分の犯行のせいにしてあげる。

 

丸岡はある子供とキャッチボールの約束をしているのですが、その相手を刑事田中は「幼い時の自分だ」と言い張ります。

そのため罪をかぶり丸岡が逮捕されることなく少年の約束が守られることを願うのですが、そうすればその後少年が首折り男になることもなくなるのでそしたら丸岡は逮捕され・・・という時空のねじれが。

 

っと1作目にでてきた時空のねじれというキーワードがここにも出てきました。

 


僕の舟

僕の船は1作目の若林恵美夫妻のその後の話。

夫が寝たきりになり介護している若林恵美。

若林恵美は黒澤に昔夫と結婚する前に3日間ほどだけ一緒に行動した男性を探してほしいと探偵もしている泥棒の黒澤に頼みます。

医学部の男性の前で自分も翻訳家と偽って3日間銀座の夜を楽しんだ思い出を黒澤が調査してみるとその相手は・・・・

 

結局夫でした。夫もまた東大医学部と自分を偽り3日間まるで映画のような恋を楽しんだのです。

さらにいうと、もしかしたら絵美が小さいころに遊園地で迷子になったときに一緒に遊んでくれた初恋の男の子までが夫の可能性が出てきます。

結局もしもあの時の選択どちらも同じ僕の船に乗る選択だったというお話。

 

 

 

        
人間らしく

作家でクワガタブリーダーの男性と黒澤が語るお話。

クワガタを時々一緒にして、悪いことしてるのをみつけたらこらしめていじめられてたら救ってあげる。

でもいつもは隣で小説を書いている

神様もそんな感じかもというお話。

 

なるほど

神様っているの?って思うような時は神様は隣の部屋に言っちゃてるんだね。

でも時々みにきてくれてその時は助けてくれるかもしれないし、逆に悪い子だったら天罰が下る。

面白い考え!

 


月曜日から逃げろ

久しぶりに叙述トリックでまいりましたーってなった作品。

この短い短編で見事!!

 

感じの悪いテレビ制作プロダクションの男と泥棒の黒澤の話。

なんてすごいの黒澤さん

 

ネタバレすると月火水・・と進むはなしだけど実は時系列は逆から。

最後に書かれた日曜が最初の話、次が最後から二番目の土曜日の話日曜から6日後の話・・・と最後から逆に進んでますが途中までは違和感を感じずそれでいて逆から読むととてもよくできてる作品でした。

 

 

    
相談役の話

人間らしくで黒澤と話していたクワガタブリーダーの窪田さんといつも人から注目される男が主人公。

突然のホラー要素にびっくり。

山家清兵衛という伊達政宗の家臣の人とリンクさせた現代の復讐劇

 

合コンの話

男性三人、女性三人の集まりの話

途中少しだけ首折男が出てきます。

 

合コンに不慣れな佐藤くんは首折り男と思いきや??

 

ネタバレすると

ピアニストでした♪

 

 

 

好きな言葉

「思い出は別に、時間とは関係がない」 

 

 感想

首折男の話と黒澤さんの話

緩くつながってる連作短編集。

 

合コンの話のような話の進み方が大好きなのと、僕の船の話がきゅんとするのと、月曜日から逃げろがとてもうまくできてる話なので満足度の高い作品。

 

黒澤さんかっこいい。

 

この本を読んだ人にはこんな本がおすすめ

僕の船が好きだった人は

 

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

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 黒澤さんが好きな人は

 

ホワイトラビット

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