家事は読書のあとで

ワンオペ育児のワーママです。読んだ本の備忘録のほか、子供との旅行、知育、家事時短術なども更新していきけたらと思います。

告白 湊かなえ

 

 

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

 

 

内容紹介

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。


あらすじ ネタバレあり


湊かなえといえば読みやすい。


この本が売れた最大の理由はこの読みやすさにあるといってもいいんじゃないかな。

読みやすくて簡単にいやな気持になれるイヤミス女王の処女作。

 

 

第一章

ホームルームの時間に辞職を発表する森口。

 

森口はシングルマザーの中学教師。

娘の父親にあたる男性(桜宮)は世直しやんちゃ先生としてメディアで取り上げられる有名な教師だったが、結婚前にHIV保菌者であることがわかり、その後エイズを発症して死亡している

 

森口は娘を保育園に預けながら母と教師の両立を図っていたが、保育園は6時までしか預かってもらえずどうしても仕事が遅くなる日は保健室に娘を待たせていた。

 

そして事件が起こる。

森口の娘が中学校内のプールでなくなっているところが発見された。

 

事故死ということになっているが、森口は娘はこのクラスの生徒に殺されたと断言する。

 

娘の遺品の中に娘のものでないポシェットがあり、その中にコイルが入っていた。

 

そして森口は生徒AとBを呼び出す

Aは成績が優秀で触ると感電する財布(ひったくり防止)でコンクールで特別賞を受賞していたが、自分のサイトでは自作した道具で犬猫を殺していた。

Aは森口が自分が犯人であることに気づきうれしそうでもあった。

 

Bは校則違反をしたことでペナルティとしてプールサイドの掃除をすることになっていた生徒。

 

2人は放課後に娘に近づきポシェットを渡しファスナーをあけさせコイルにより感電させた。

そしてショックで気絶したことでAは立ち去ったがBは怖くなり娘をそのままプールに放りこんだことによりなくなっていたのだ。

 

最後に、森口は今の法律では13未満の犯人を裁くことができないので、 HIV感染者である桜宮の血液を採取し、それを二人の牛乳の中に入れ、飲ませたことを発表しホームルームを終える。

 

 

第二章

クラス委員長である美月視点。

 

森口のホームルームでの発表後の話。

 

犯人Bである直樹は不登校に、犯人Aである修哉はいつも通りに学校に来ていたが制裁というなのいじめが始まる。

 

美月はいったんはいじめに加担してしまうが謝ったことにより修哉と無理矢理キスさせられてしまう。

その日の夜に修哉から血液検査の結果を渡され修哉が陰性と知る。

 

 

そんな修哉に、美月はあの告白があった日、2人の牛乳パックをもちかえったが血液に反応する薬品をためしても反応がなく血液などはいっていなかったということを伝える。

 

そこで二人は恋人同志に

 

 

翌日、修哉と美月はクラスメートに冷やかされるが、HIVの感染疑惑を逆手にとりクラスメイトを黙らせる。

 

その後、森口の後任で真相もしらないのに勘違いの熱血教師寺田に言われ美月は幼馴染の直樹の家に寺田と共に訪れるが、そこで大声で不登校であることや美月もいることを近所に聞こえるように言い、その日、直樹が母親を殺害した。

 

第三章

 

直樹の母殺害後。

直樹の姉の視点と母親がつけていた日記の記述

 

 

直樹は森口の告白後、HIVに感染しているかもしれないと思い家族にうつしたくない思いから極端な潔癖症になっていた。

 

 

直樹の母は理想が高く人の話を聞かない性格のためしばらくは直樹を被害者だと感じていたが、いつまでも登校できない息子にいら立ちを感じ始める。

 

その後直樹の症状は悪化し、部屋から出ず髪の毛も切らない状態になり、母親は直樹の寝ている間に髪の毛を切ってしまう。

 

その後直樹は狂ったように叫ぶが髪の毛を丸坊主にし明るくコンビニに出かける。

 

母親は一安心したが、直樹はコンビニで自分の血液を商品につけまくってコンビニから呼び出しを受ける。

その帰り道、直樹は自分がHIVに感染していること、森口の娘は気絶していただけだったのに自分が殺したことを告白。

 

それを知り母親と直樹は共に自害を決める。

 

第四章

 

直樹の視点。

 

賢い修哉に誘われ、嬉しい直樹。

誰かを懲らしめるための装置を試す相手を誰にするかを問われ、修哉に嫌われたくない一心で必死に考えたのが森口の娘だった。

 

当日、直樹に褒められ張り切っていたが予想に反して、娘が動かないことに焦る直樹。

 

しかしなぜか 修哉は得意げで、みんなに言いふらしていいとまで言われ怖くなった直樹は、娘を事故死に見せかけるためにプールに落としてしまう。

 

 

 

森口に真相がばれた後も、彼女が警察に話すつもりはないと言っていたので安心していたらまさかのHIVの告白。

彼は、家族にHIVを感染させないことを目標にし、髪の毛や爪がのびることだけが生きる証となっていた。

 

 

その後、彼は罪を受け入れようと母に真相を打ち上げ自首しようとするが母親に拒否される

 

一緒に死のうと包丁を持ち出す母親に、それでもいいかと一瞬思ったが母親の顔をみて一転殺害してしまう。

 

 

今は病院で直樹の母がもういないことも認識できていない。

 

 

第五章

修哉の視点。

 

 

彼の母は子育て中に書いた論文をきっかけに今は夫と離婚して修哉とも離れ研究に没頭している。

 

その後父は再婚し新しい兄弟も産まれ修哉には居場所がない。

 

修哉は何か成果を上げれば母が僕を見つけてくれると考えていたが、母からの連絡はない。

そこで犯罪を犯して気づいてもらおうと思い森口の娘を殺害しようとするが実際手を下したのは直樹。

そして森口も警察に話さないといわれ計画の失敗に絶望する。

 

その後エイズが発症したら母が戻ってくるかもと思うがそれも陰性。

 

その後美月と付き合うが修哉と直樹を同列に扱ったことそして修哉をマザコン扱いしたことで美月を殺害。

そして彼女が作った爆弾で今度は始業式で爆弾をを起動させようとする。

 

しかし、母が再婚していることを知り、遺書を自分のサイトに書き爆弾のスイッチを押す。

 

 

しかし爆弾は起動せず

 

電話がかかってくる。

 

第六章 伝道者

電話の相手は、森口。

 

 

牛乳にいれた血液は直前に桜宮が直前に入ってないものとすり替えていたがその後も復讐を続けていた。

 

熱血教師は森口の後輩で、うまく誘導し直樹を追い詰めることに成功。

 

そして修哉、美月の件はすでに警察に通報。

爆弾にも先に気づき解除してある場所に設置していた。

 

その場所は修哉の母親のいる研究所だった

 

まとめ

 

よく考えると、そんな方法でHIV感染することなんてほぼないんだからB君はまず検査するのが普通だろうって思うし、検査自体が怖くてできないにしても、パソコンがあるならもし感染しても普通の生活さえしたら家族に感染させてしまうことがないことはすぐにわかるはずだから、それでもついつい過剰に反応してしまうことを加味してもあそこまでの潔癖になることはないような気がするっとつっこみどころ満載の小説だけど

読みやすさのせいでツッコミつつもどんどん続きを読み進めてしまいます。


あつかってるテーマがいくらでも重い話にできそうなのでこの軽さが逆に新鮮

なので「子供を殺された母親。HIV患者の苦悩。いじめ。復讐。という重いテーマにきちんと向き合ってない」って目くじらたてるのは違うと思うのです。


だってこれはエンターテイメント小説だから


何も考えず
軽やかに さくさくって読むのがこの本の正しい読み方だと思います。


しいていうならA君の母の話も聞きたかったな。