家事は読書のあとで

ワンオペ育児のワーママです。読んだ本の備忘録のほか、子供との旅行、知育、家事時短術なども更新していきけたらと思います。

少女 湊かなえ

 

 

少女 (双葉文庫)

少女 (双葉文庫)

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

 

 

あらすじ

始まりは誰かが書いた遺書。

この遺書は誰が書いたものなのか?

 

 

女子高に通う桜井由紀と草野敦子。 

2人は剣道教室で知り合った親友。

 

敦子は小学校時代には全国優勝経験があるも、中学3年の夏の県大会決勝で足をひねってしまいチーム優勝を逃します。

 すると学校の裏サイトにはA子と書いてあるものの明らかに敦子に対するものと思われる誹謗中傷が・・

それ以来自信を無くし、剣道も辞めてしまいます

 

由紀は認知症の祖母の暴力により左の握力を失っています。

感情の起伏も激しく、人を見下す癖があります。

それでも彼女は自信を無くした敦子を励ますために「ヨルの綱渡り」という小説を書きますが、それを国語教師小倉に盗作され世間に発表されてしまいます。

由紀は小倉の援助交際をばらし復讐し、それをきっかけに小倉自殺します。 

敦子は、国語教師の自慢によりそのことを知り、全文を読んでいないので由紀にバカにされたと勘違いし、由紀を拒絶するようになります。

 

 そんな二人の前に現れたのが紫織。

紫織から親友が自殺したことにより死というものを知ったという話を聞き、敦子と由紀はそれに一種羨望のようなものを感じ、別々の方法で死を探すことに・・・・

 

 

由紀の死

ボランティアグループに参加し、小児科病棟で読み聞かせをし小太りの少年タッチー美少年昴と知り合いになります。

そして昴が助かる見込みがほとんどない手術受けることをタッチーに聞いた由紀。

 

由紀は離婚して会えなくなった昴の父を探します。

その父は『シルバーシャトー』という施設で働いていました。

 

 

敦子の死

敦子は老人ホーム『シルバーシャトー』で働くことになりました。

露骨に敦子のことを避ける高雄(痴漢の冤罪で逮捕されたことがあり避けていた)という中年とペアを組むことになり、敦子も死を探します。

 すると、水森さん(実は由紀のおばあちゃん)がもちを詰まらせて、死にそうに。

死ぬ瞬間を見れるかと思いましたが、苦しむ姿に助け、それをきっかけで介護福祉士を夢見るようになります。

その後、敦子は高雄から『ヨルの綱渡り』をみせてもらい、由紀が自分を励ますために書いてくれていたことを知ります

 

 

結末

 由紀が『シルバーシャトー』に向かうと、そこには高雄と敦子がいて、昴の手術を説明して、三人で病院に。

ここで高雄と昴が奇跡の再会!と思ったのですが、高雄が向かった先はタッチー。

実は昴が小太りの少年タッチーが美少年で二人は入れ替えをしていたのです

 

昴(小太りのほう)は、痴漢の冤罪で捕まった高雄のせいで母親が心の病気にかかったことで高雄を恨み殺そうとしていました。

しかしもう死を見たくない二人に止められ殺害は未遂に終わります。

そしてまた二人は仲良しに。

 

因みに、高雄の痴漢冤罪は、紫織が示談金目的で行った嘘痴漢

そして最後に遺書を書いたのが紫織と判明して物語は終わり

(紫織の親友で自殺した女性は由紀が援助交際をばらした国語教師の小倉と援助交際をしていて、自殺に追い込まれていた。)

 

感想


本来は、意外な人とと意外なところで結びついてたというストーリーは好きなんだけど、この作品はあまりにもそれが多くてリアリティにかけてしまってる。
30人くらいの村で起こってない限りあり得ないでしょ・・

伊坂幸太郎の作品とかでもこういうすべてが繋がってる話はあるので多分それが

「どうだびっくりでしょ!」って書かれてるのが嫌なんだな。



話自体は、二人の女子高生が交互に1人称で語るスタイルなので難しい言葉とかもなくサクサク読める。
女友達ならではの友達だけど嫉妬して時にはむかついてでも大切で、という心理描写はうまいなーっと思ったのでもう少し主人公達に魅力があれば面白くなったかも。

でも、そもそも高校2年になって「人が死ぬ瞬間が見たい」なんて子供な発想するかな?スタンドバイミーでも小学生だったし。。