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虚ろな十字架 東野圭吾

 

 

虚ろな十字架 (光文社文庫)

虚ろな十字架 (光文社文庫)

 

内容(「BOOK」データベースより)

別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

 

 

 

あらすじ

主人公は昔、「別の事件で無期懲役の刑を受けその後釈放されるも、また泥棒に入ってしまったらそこに子供がいて、騒がれそうだから殺してしまった」という短絡的で救いようのない男により娘を殺されている。

 

犯人はその後死刑になったものの、主人公も妻もその先の生き方がわからず離婚。

 

そして、今度は妻(元妻)が殺された。

 

犯人は単なるものとりだと思われたが調べていくにつれ・・・

 

ここからネタバレ

 

妻は離婚後記者として働いていた。

そこで万引きを繰り返す女性達に取材する機会があり、そのうちの一人の女性が中学のころ産んだ子供を彼氏と二人で殺めてしまったことを知ってしまう。

 

妻はその罪を償うべきだと彼女を説得し彼女もまた罪の重さに苦しんでいたため罪を償う決心をするが、当時一緒に子供を殺した彼氏は今は医者として働きすでに結婚していて、話を偶然聞いてしまった義父が「ずっと不幸だった娘がようやくつかんだ幸せを奪われると」と感じ口封じのために妻を殺していた。

 

 

 

 

感想

死刑のメリットはその犯人がまた人を殺すことを確実に防げるということにある。

 

けれどそのために人が人を殺すことは許されるのか?

また受刑者が死刑という刑罰により罪に向き合わないということは果たして本当の意味での罰になるのか?

というのがこの本のテーマ

 

 

子供にもしものことがあればというのは考えたくないが、もしものことがあればもちろん死刑にしてほしい。

けれど死刑は別に何かのスタートでもなくゴールでもなくそれで救われるわけでもないことがこの本から伝わる。

 

 

生きていて欲しくないけど、死んで逃げられるのもイヤといった矛盾を解消できる日は来るのかなぁ

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