ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

光 三浦しをん

 

 

光 (集英社文庫)

光 (集英社文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、幼なじみの輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。それから二十年。妻子とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかす。信之は、美花を再び守ろうとするが―。渾身の長編小説。

 

 

あらすじ

信之・・・井浦新 輔・・・瑛大 美花・・・長谷川京子

信之の奥さん・・橋本マナミ

で映画化もされている作品

 小説は2006年に書かれているので震災前なのですが、津波の描写があるので読む方によっては注意が必要かもしれません。

 

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中学の頃、島に住んでいた信之は同級生の美花と付き合っていて、美花の両親が経営する山の上のバンガローで時々密会してはセックスをしていた。

 

その日の夜も美花と信之はバンガローで待ちあわせをしていた。

信之は美花を抱けるかもしれないことで頭がいっぱいになりながらバンガローに向かっていると、信之を兄のように慕う輔に見つかってしまう。

信之は輔のことを疎ましく思っていたが、輔が幼少期から父からひどく虐待されたいたことも知っていたため冷たくあしらいつつも慕わせている部分もあるそんな関係だったためその日もついてきてしまう。

 

そして山の上についた時に地震が発生し、島は大津波に襲われる。

生き残ったのは信之、美花、輔、そして輔の父、灯台守、島外から写真を撮りに来ていたカメラマンのみ。

 

島を出ることになった前日の夜、避難所で目を覚ますと山の中で美花がカメラマンとセックスをしていて、カメラマンは同意があったと釈明するも、美花が否定し殺してほしいと信之に頼んできたため信之はカメラマンを撲殺し崖から落としてしまう。

 

結局、カメラマンは滑落による死亡と判断され、信之達は島を出る。

 

 

 

その後・・・・

 

20年が経ち、信之は結婚して公務員に、美花は大女優輔は職を転々としていて3人はそれぞれの人生を歩んでいる。

 

輔は信之を探し出し、信之の妻と関係を持ち、それを理由に信之をゆするが信之は今でも美花だけを愛していて、輔のゆすりに動じない。

ところが、輔の父が輔を見つけ出し輔の家に居座るようになったことで切羽詰まった輔が美花にあの時の証拠を持っていることを理由にお金をゆすっていることを知ると、信之は「輔の父を殺してやる」と輔に約束する。

 

 

 

洋一は輔達がアルコールをたくさん飲ませたことにより死亡し、輔は父親から解放される。

しかし、一方で輔は信之は自分のことを殺害するかもしれないと考え、自分がいなくなった時にはこの封筒を郵送して欲しいと、付き合っている女性に、信之と美花の事件の証拠となる写真のネガ等を預けていた。

そしてその通り信之は輔のことを殺害する。

 

全てが終わったことを美花に伝えに行き、美花を抱く信之。

信之が美花をずっと好きだったように美花もずっと自分を待っていてくれたのだと信之は感じ、仕事にもいかず美花の元に居座るが、美花からカメラマンとのセックスも同意の上だったと聞かされ、自分が利用されていただけだと気づき、行き場を失った信之は妻と娘の待つ家に帰る。

 

輔からの封筒を受け取っていたのは信之の妻。

封筒の中の手紙から夫が過去何をしたのか、そして今なぜ無断欠勤をしていてどこにいるかも知るが、その証拠を隠し持ち、戻ってきた夫にも何も言わず日常生活は続く…。

 

 

 

 

 

感想

三浦しをんぽくない小説。天童荒太あたりが書いていそう。

 

よくある

主人公は人殺しをするもそのあとずっと罪悪感を背負って生きていて、

彼女は美人であるがゆえにいつも不幸が襲い掛かってきて、

輔と輔の父はただ楽に生きたいがゆえに全うに生きようとする2人に金をせびるひどい親子

みたいなテンプレ通りの設定ではないのがすごい

 

 

 

実際は

  • 信之は美花のためなら淡々と殺すタイプ
  • 美花は自分のためなら体を使って男を動かすことも辞さないタイプ
  • 輔はただ信之が好きで純粋なタイプ

その人物設定が話をさらに暗くさせてました。

 

美花しか愛してなくて美花のために平気で人を殺した男も、好きでもない男に2人も人を殺させた女も今後ものうのうと生きていくのが後味悪い

 

でも全てを知ってなお娘のために平穏な生活を守り切った信之の妻が一番怖くて賢いな。

 

 

題名の光は見えない・・・

 

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