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夢幻花 東野圭吾

 

 

夢幻花 (PHP文芸文庫)

夢幻花 (PHP文芸文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。

あらすじ

 中学生の蒲生蒼太は朝顔市で出会った、同じ年の孝美とデートしていたが、ある日付き合っていることを知った父に「会うな」と言われ、孝美からも「もう会ったりはやめよう」と言われ別れる。

 

10年後(こちらが現代)秋山梨乃は従妹のバンドマン尚人の自殺を知り、祖父の家に。

祖父は花が好きで花に囲まれて暮らしていました。

梨乃はそんな祖父のためにブログを作り、いろいろな花をブログに載せて揚げていたが、とても変わった黄色い朝顔についてだけは載せることを反対。

しかも祖父はそれから3週間後に死んでいる姿で発見。

部屋からはあの黄色い朝顔がなくなっています

警察には殺人とは無関係と言われてしまいますが気になった梨乃はその朝顔の写真をブログにアップすることに

すると、ブログをみた人からその写真は削除しブログも閉鎖した方がいいと連絡があり・・・

 

 

 

ここからネタバレ。

 

この後、蒼太とブログの閉鎖をした方がいいと言ってきた要介が実は兄弟でバンドマンの尚人の代わりに入った新しいキーボードが孝美という感じでどんどん線がつながっていきます

 

 

 

 結局江戸時代にはあったけど現在はない黄色い朝顔の種には幻覚作用があり、それを覚せい剤のように使っていた尚人達

尚人はそれにより自殺し、そのことに気づいた祖父もバンドメンバーにより殺されていたのが真相

 

江戸時代の後も実は黄色い朝顔の研究は続けられていて、厳重に保管されていた朝顔の種が外部に流出し蒼太の母が通り魔に殺されるMM事件が発生し・・・とすべては黄色い朝顔が引き起こした事件だったといお話。

 

 

 

 

 

 

感想

今回の長編は「朝顔って昔は黄色の花のものもあったけど今はないらしい」ということを知ったことから生み出された作品だそうです。


なのでミステリーも「殺された老人と消えた黄色い花」が主軸ですが、そこにうまく3.11の後残された原発という負の遺産なんかも絡められていてそのあたりはさすが東野圭吾!と唸りました。

 

心揺さぶられ、一生忘れない作品になったというようなタイプの小説ではないですが、二時間サスペンスという楽しみ方としてはかなり面白かったです。


ちょうど仕事でブルーのバラを開発した会社と絡むことがあったのですが、そのことも少し小説に出てきてなんだかそれだけで急に小説がリアルに感じられて一人ドキドキしながら読みました。

 

 でも今はこの黄色い朝顔をまた咲かせることに成功してるそうですよ。幻覚作用があるかはわからないですが

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