ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

新参者 東野圭吾

 

 

新参者 (講談社文庫)

新参者 (講談社文庫)

 

 

 内容(「BOOK」データベースより)

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく

 

あらすじネタバレあり

小伝馬町で一人暮らしの45歳の女性三井峯子が絞殺される。

日本橋署に異動になったばかりの加賀(新参者)が商店街で聞き込みを行いながら犯人とそして小さな事件を解決する。

 

大切な人を守るためにした小さな「隠し事」それが少しずつこの事件にかかわっていたという話

第一章 煎餅屋の娘

事件当日に田倉という保険外交員が被害者を訪ねていたため話を聞いたところ、田倉は犯行時刻にせんべいやを営む上川家を訪問し、上川聡子の診断書を孫から受け取った後退社したと話すが、退社時刻は30分ずれていて容疑者に。

 

実は診断書は二つ作られていて、田倉は本物の診断書を一度受取会社で手続きした後に、孫から偽の診断書を受け取っていた。

それはパリに留学する孫に聡子の病気が実は癌であることを隠す必要があったため。

 

保険外交員の田倉はその隠し事を明かさない義理堅い男だった。

第二章 料亭の小僧

被害者の峯子の部屋から人形焼きが発見され、人形焼きを当日購入した料亭の見習いに話を聞く。

 

実は、料亭の主人が愛人の為に人形焼を使いの小僧に買ってこさせていた。

しかも浮気に気づいていた奥さんが愛人を懲らしめようとその人形焼きをわさび入りにすり替えていた。

そして、人形焼きの嫌いな愛人がそれを被害者女性にあげていたからでした。

なので犯人ではありませんでした。

 

第三章 瀬戸物屋の嫁

険悪な嫁姑が実はお互いのことを思って贈り物をしようとするという話。

被害者の峯子がキッチンバサミを購入した店。

峯子は別の店でもキッチンバサミを購入していてなぜ二つ必要だったのかまた嫁から被害者に20万円の振込があったこともあり捜査

 

姑が嫁が大事にしているキティちゃんのタオルをぞうきんに使ったことで二人の仲は険悪になっていた

 

 

真相は、20万円は嫁がキティちゃん柄のPCが欲しくて被害者に購入依頼していたもの。

またキッチンバサミも嫁が峯子に購入してもらっていた。

それは歯の悪い姑が旅行先でアワビが食べられるようにという願いから。

姑もまた嫁のために旅行先でご当地キテイを購入するための準備をしていたことが判明。実は相手を大切にしてた嫁姑でした。

 

第四章 時計屋の犬

犬の散歩中に被害者女性に会っていた時計屋の店主の話。

峯子のメールに「子犬の頭をなでていたら時計屋とあった」と書いてあったので聞き込み。

店主は浜松公園であったと話すも、公園にいたほかの愛犬家は彼の姿はみなかったと話す。

 

実は、駆け落ちし絶縁中の娘の妊娠を知り安産祈願のためこっそり水天宮に通っていたのが真相

 

第五章 洋菓子屋の店員

洋菓子店の店員美雪は最近峯子らしき人物が店の常連だったことを話す。

 

峯子の友人が息子の清瀬弘毅が恋人と一緒に歩いてるところみたと言っていたのをきき峯子は洋菓子店に通っていた。

でも本当は黒茶屋というお店だったのだが峯子はクアトロと勘違い。

 

峯子はクアトロでみた店員美雪を息子の恋人と勘違いし、彼女が妊娠していたことから水天宮で安産祈願していた。

 

第六章 翻訳家の友

遺体の第一発見者は翻訳家の多美子。

自分の婚約者の都合で峯子と会う時間をずらしたことで峯子が亡くなったのではないかと思っている。

 

多美子の結婚が決まり、それをきっかけに峯子と喧嘩をしてしまっていたが、実は峯子は多美子とその夫となる人に夫婦箸を準備していた。

 

第七章 清掃屋の社長

被害者の元夫で清掃屋の社長清瀬直弘の話。

清瀬直弘には宮本祐理という秘書がいたが、祐理は元銀座のホステスで愛人ではないかという噂があった

 

実は祐理は若いころ直弘が恋に落ちた女性の娘。つまり被害者峯子の息子弘毅の腹違いの姉だった。

 

 

第八章 民芸屋の客

清瀬直弘の事件当日の犯行時間に直弘の会社の税理士岸田要作の息子

克哉が直弘に電話したが出なかったと証言

ところがどうやら逆に克哉が怪しい。

 

加賀は克哉の家にあった独楽に注目。

独楽の紐が絞殺に使われていた?

 

第九章 日本橋の刑事

加賀ではないもう一人の日本橋の刑事のお話。

 

 この刑事は昔息子が無免許ノーヘルでバイクに乗ろうとしていたところを見逃させていて、その後バイクの事故で息子を失ったことを話、岸田にも悪事を働いた子供をかばうことはその子供を守ることにはならないと説かれ岸田は犯行を自供。

 

つまり犯人は克哉の父要作。

事業が傾いた克哉を守るために父の岸田要作が峯子から任されていた口座から大金を着服していてばれたら終わりだと思い殺害していた。

 

 

要作はギャンブル目的を主張するが、本当は克哉の事業の失敗を補うため峯子のお金を盗んでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

加賀恭一郎シリーズ。

ひょうひょうとしていて、でも事件の解決だけじゃなく人の心の傷もいやしてくれるすごい人。
東野圭吾は自分のなりたい人としてこのヒーローを描いているんじゃないかなーというか若干重ね合わせてるんじゃないかな

物語は短編連作のようなつくりの本。

短編をつなげる殺人事件の真相自体はたいしたことないんだけどその殺人事件を通して描かれるそれぞれの下町の人情というか人間描写がよい


お嫁さんと姑のやりとりや被害者の息子に対する思いあたりが面白かったです。