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第三の時効 横山秀夫

 

 

第三の時効 (集英社文庫)

第三の時効 (集英社文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。

 

 

あらすじ&感想

F県警が舞台。

尾関刑事部長の元、田畑捜査一課長、そして3班の班長がでてくる

1班朽木2班楠見3班村瀬この班長達のそれぞれが活躍する短編集。



表題作 第三の時効 


武内利晴が幼なじみのゆき絵をレイプし、帰宅したゆき絵の夫を殺害し逃亡してから15年。その時効は目前に控えていた。

 

そのレイプでできた子供をゆき絵が育てていることを犯人の武内は知っていることから、時効後必ず連絡してくるはずと警察は考えている。

 

武内は犯行後台湾に一度逃亡していることから、本来の時効は15年と7日後、それに武内が気づいていなければ時効が切れたと勘違いして時効前に武内がゆき絵に接触してくるはずで刑事たちはその時を逮捕のチャンスだと考えている。


ところが、15年と7日後の第二の時効も成立してしまった。


張り込んでいた刑事は帰る準備を始めるが2班の楠見班長がまだだと止める。

 

班長は第3の時効を使うため「ホシを起訴していた」。
普通、「時効」といえば、「公訴時効」つまり裁判を起こせるリミットの期日を言う。

なので逮捕という手続きを経なくても犯人が特定されてさえいれば、裁判所に起訴することで公判までの6日間「第三の時効」ができる。

 

もちろんそんなことをしらない武内から電話がかかって来た。

 

 

ところがそれを止めたのはゆき絵で・・・

 

楠見班長すごすぎ。


沈黙のアリバイ

落とした(自白させた)つもりの強盗殺人犯が裁判でそれを覆し無罪を主張する。

このままでは冤罪嫌悪派の裁判長に無罪判決を出されてしまうが・・・

 

沈黙していた犯人が主張した鉄壁のアリバイは、アリバイを証明するはずの人物が見つからずどうしても崩すことができない。

それもそのはずその証明をするはずの人物も殺人犯が殺してしまっていたから。

 

そこに楠見班長が気づき一件落着

 

 

 

 

囚人のジレンマ

共犯者に「片方が吐いた(罪を認めた)」といい自白させる話。

 

捜査一課長の田畑は主婦殺し、証券マン焼殺事件、調理師殺し、の3つに追われている。

1班の朽木、2班の楠見、3班の村瀬。

3人ともライバル心も強く成績も優秀で、本来は田畑のことを素直に聞いたりする人物ではない。

しかし定年直前のベテラン刑事には花を持たせる。

 

3人ともかっこよすぎ。

 

密室の抜け穴

山林で見つかった白骨死体。

死後かなりの時間が経過していた捜査は難航しそう。

東出は、倒れた3班の村瀬班長の班長代理としてこの事件を任される。

犯人として浮かび上がったのは暴力団員。

そこで前の晩から14人が張り込み翌朝早朝踏み込んで逮捕しよとするが男は煙のように消えてしまい・・・

 

 

ペルソナの微笑

青酸カリでホームレスが殺されたという情報が入り1班朽木の部下矢代が聞き込みに行く。

そして目撃者の話から作成された男の似顔絵は、8歳の男の子が近くの公園のおじさんから「足の臭いが取れる魔法の薬」と聞きもらった薬で父を毒殺してしまった、3年前のその見知らぬおじさんを老けさせた顔で・・・

 

 

モノクロームの反転

一家3人刺殺事件。

課長の田畑はこの事件に3班と1班を同時投入する。

それぞれが競争するように捜査したところ容疑者は妻の二人の同級生
久米島(中学の教諭)と持田(鳶職)に絞られる


一方、被害者の家に近くにいた写真部の少年から、写真の水槽から排水するホースの穴が壁にあけられているが、事件当日は白い車がこの壁にくっつくように停められていたという証言がある。


持田の車は白のスカイライン、久米島のは黒のまん丸いマーチ。

犯人は?

 

 

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