ワンオペワーママの賢い子育て

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川に死体のある風景 アンソロジー

 

 

川に死体のある風景 (創元推理文庫)

川に死体のある風景 (創元推理文庫)

  • 作者: 大倉崇裕,有栖川有栖,歌野晶午,佳多山大地,黒田研二,綾辻行人
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: 文庫
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 内容(「BOOK」データベースより)

光射す美しい川面に、ゆらゆらと死体が流れてくる。その死体にはいったいどんなドラマと謎があったのか―。東京の玉川上水を舞台に少年同士の愛憎を描く、歌野晶午「玉川上死」。『聖域』で活躍する山岳遭難救助隊が登場する、大倉崇裕「捜索者」。『女王国の城』の前日譚、木曾の桜川での事件を江神が鮮やかに解く、有栖川有栖「桜川のオフェーリア」など六篇収録のアンソロジー。

 

あらすじ&感想

 

6人の作者がそれぞれ「川に死体がある」というお題で小説を書いています。

作品はもちろんそれぞれの作者が書く自分の作品に対するあとがきが「こうやって作品ってできあがっていくんだなー」ってことがわかってなかなか面白かったです。


玉川上死(歌野晶午)

「川に死体が」という情報で駆けつけた警官は実は死体のふりをしていただけという高校生の男の子を発見する。

死体のふりをして川を下るというゲームをしていたという高校生。

しかしその実況をしていた二人の男子が遺体で発見され。

面白かったです。

犯人の目星はそうそうについてしまいますが、そこまでの過程が楽しめました。


水底の連鎖(黒田研二)

川に転落した軽トラを引き上げたら同じ場所にさらに2台の車が沈んでいることがわかった。

さらに、それぞれの車にのっていた死体には、生前繋がりがあり・・・

同じ場所に立て続けに起こる事故。

さらに事故を起こした人物同士の繋がり。

っとかなり怖くて不思議な話にどういう落ちがつくのか楽しみに読んでいたのですが、ラストの持って行き方はかなり無理があるような気がしました。

なにかもうちょっと決定的な証拠がないと話として落ちない気がします。


捜索者(大倉崇裕)

遭難救助隊の主人公が続けざまに起こった山の事故の真相を探る。

これも面白かったです。

話の筋ももちろんですが、山に登ったことすらない私ですが登山好きの母の影響で登山ものの小説が大好きなのでそのあたりの話もとてもよかったです(したことがないことや見たことがない景色も知ることができるのが小説のいい所の一つですよね)


この世で一番珍しい水死人(佳多山大地)

川に流れてきた3つの死体

そして刑務所で殺された刑務所にいるはずのない人間。

はたしてその謎とは?

ミステリ評論家の人が初めて書いたミステリらしいです。

 

舞台はコロンビア。

異国の地でその場所の川をまつわる物語ということでかなり期待していたのですが、かなり読みづらかったです。

 



悪霊憑き(綾辻行人)

*****という悪霊に取りつかれた少女の死体で発見された。

 

これ、つい最近読んだ「深泥丘奇談」で読んでいた作品でした。

 

 

深泥丘奇談 (角川文庫)

深泥丘奇談 (角川文庫)

 

 

深泥丘奇談は不思議な作品が多いなか、この作品だけミステリー要素が強いと思っていましたが、ここに作品を乗せるためだったのかも。

ちなみに、この作品であとがきに「もうひとつの川ミス」という作品という構想が書かれていたのですがこれがとっても面白そう!

是非どこかで書いてほしいです

 

 


桜川のオフィーリア(有栖川有栖)

川に流れついた死体は桜をまといそれはそれは美しかった。
川に死体がある風景にもかかわらずどろどろしてなくてきれいで少し哀しいお話。

後味もわるくなくていいです。

謎をとく舞台になってる場所は私の母校じゃないかなぁ?と思って勝手に親近感もわきこの謎を解いたグループが活躍している他の作品も読みたくなりました。

『名探偵が真犯人の正体を暴いて白日の下に引き出すばかりでなく、時には真犯人の不在を明らかにする』ってことがあってもいいじゃないかっていうコンセプトがこの綺麗な話を汚さなくていいなって思います。