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白ゆき姫殺人事件 湊かなえ

 

 

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。

 

 

あらすじ &ネタバレ

白ゆきという石鹸がヒットしている化粧品会社に勤める美人OLの三木がめった刺しされた上に火をつけられ黒焦げになって発見されるという事件が発生。

三木の仕事上のパートナー狩野りさこが友人である週刊誌のフリー記者赤星に情報を与えたことで、興味をもった赤星が関係者にインタビューするという形式で話は進んでいきます。

視点がころころ変わり事件の全体がわかっていくという私が好きなスタイル。

湊かなえさんはこのスタイルが多いな。

それぞれの登場人物が事件について話しますがインタビューなので自分に都合よく話を隠したり嘘をついたりしています。

 

 

満島英美の証言

  • 会社内で最近窃盗事件が多発していた。
  • その窃盗事件は三木典子の同期の城野美姫が怪しい。
  • 美人な三木とは違い平凡な顔立ちの美姫は同期の三木とよく比較されていた。
  • 美姫は篠山係長と付き合っていたが最近振られて、その後篠山係長は三木とつきあってるよう。(この辺が殺害の動機になったのか?)
  • 三木は芹沢ブラザーズというバイオリニストの兄弟が好き
  • 事件当日の飲み会を三木は1次会で抜けている。
  • その後三木は女性の車の助手席にのっていたところが目撃されていて、事件の翌日美姫の車はレッカー移動させられていてそこから三木の財布が見つかっている。

 

 

篠山係長

  • 自分と美姫は付き合っていない。お弁当は受け取っていたが付き合ってると勝手に美姫が妄想していただけ。
  • 自分は三木典子と付き合っていたがすでに別れている、その後三木典子はバイオリニストの兄弟雅也と付き合っていて最近振られたばかりだったと証言

 

小沢文晃

  • 事件当日美姫が荷物をもち慌てて電車に乗るのを目撃したと証言

 

 

これらのインタビューを赤星は都合よく抜粋して記事にし城野美姫は容疑者として疑われます

 

その記事を読み、大学時代の友人は城野美姫はそんな子ではないと抗議しますが、学生時代に城野美姫が「犯罪を起こしそうな人ランキング」で2位になったことがあったり、美姫にいたずらした男子がのちに自転車のブレーキが壊れ大けがしたりといった情報がでてきてしまいますます疑われる城野美姫。

 

twitterを思わせるSNSでも美姫を犯人ときめつけて盛り上がってました。

 

 

で、その後ようやく物語は美姫が語る章になり事件の真相も明らかになっていきます(ここからネタバレ)

 

殺された三木は実はとってもいけずな性格で、美姫がひそかに好きだった芹沢ブラザースにも、美姫が好きだと知り接近し弟とつきあってみせたり、コンサートのチケットを三木に譲ると言っておきながら当日になってやっぱり自分が行くと言ったりと、美姫は普段から三木からの嫌がらせを受けていた。

 

 

もちろんパートナーを組んでいた里沙子も三木にかなりいじめられていて、そのストレスから会社の商品などをもってかえっていたところ(これが窃盗事件)三木に見つかってしまいくびになるかもと里沙子は恐れていた

 

 

そして事件当日、美姫は里沙子にそそのかされて眠くなる薬を三木にのませ、三木のチケットを手に芦沢ブラザーズのコンサートへ(これが駅で急いで走っていた理由)眠った三木を載せた車は里沙子宅付近の駐車場に停車しておきました。

 

里沙子は飲み会の帰りにその三木の乗った車に気が付き、三木を殺害するなら今しかないと考え実行に・・・

 

 

その後美姫はコンサート会場で芦沢兄弟の弟を怪我させてしまい、ファンに殺されると思いホテルに隠れていて、その間にいつの間にか自分が三木殺しの容疑者になってしまっていた

 

というのが真相

 

 

 

 

 感想

亡くなった三木典子が美人ではあるけど実は自分が一番でないとダメという結構嫌な女だったというオチがさすがイヤミスの女王だなと思いました。

同期の美姫から彼氏だった篠山係長を奪ったり、ファンだった芦沢ブラザーズと付き合ってみせたりという嫌がらせをしたのも、美姫が「三木は美人だけど自分はもっときれいな人を知っている」といったのを聞いてしまったことが発端で、ただそれだけでそこまで執着していじわるする?って思うと怖かったです。

ただ、里沙子はもちろん美姫を犯人にしたてあげたいと考えていたとおもいますが、その魂胆をしらずにべらべらと美姫の怪しさを語っていた満島が実は一番怖いなぁと思いました。

だって三木ほど意地悪な人も里沙子のような殺人者も周りにいないけども満島のような人はどこにでもいるもの・・。

 


全体としては、「聞いてよーうちの会社の美人社員が殺されちゃって私事情徴収受けたのー」というおばかっぽい口調の女子社員の語りから始まるので読みやすいことは読みやすい

でも、ミステリーというほどのネタもなく

何より結構なページをさいているSNSの抜粋や週刊誌の抜粋が本文にあった以上の情報がない上に稚拙。これまとめて乗っける必要あるのかなぁ・・



読みやすさは抜群なので、できれば3冊書く労力をまとめて力作1冊にしてほしい。