ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾

 

 

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。

 

あらすじ&ネタバレ

20年前の作品とは思えない作品!

理系の東野圭吾さんらしいラブストーリーです

2019年5月に玉森裕太さん主演の映画が公開予定の作品です

 

これものすごくものすごくおもしろかったです。

東野作品の中ではベスト3に入る面白さ。

 

ただあらすじを書くのはものすごく難しい。

 

序章

ある日女性の不自由することがないモテモテの主人公(崇史)とは違い、内気で女性とは縁遠かった親友の智彦から「恋人を紹介したい」と言われ喜んで崇史が待ち合わせ場所にいくとそこにいたのは自分が大学院生のころに電車で何度もみかけるうちに恋に落ちていた女性(麻由子)だった。

 

1章

ここでシーンが代わる。(第2世界)

麻由子と同棲している崇史

ただ崇史は自分の生活に疑問を持っている。

果たしてこの違和感は?

現在崇史はバイテック社ではたらいていて、たしか親友の智彦も同じ会社で働いているはずだがあれだけ毎日会っていたのに最近彼は智彦のことを忘れていたことに気づく。

一体なぜ?

 

また別のシーン(序章の続き)

真由子もバイテック社に入社。

智彦と麻由子を祝福するも真由子を好きな気持ちは抑えることができない。

 

第二章

(第二世界)

なぜ智彦のことを忘れていたんだろう。

智彦が友人として麻由子を紹介してくれて自分たちは付き合うことができたのに・・

ところがその後、「あの時智彦は麻由子を恋人として紹介してた」という夢を見る。

まるで記憶が2重に存在するようだ。

智彦に連絡を取ろうとしたが智彦はロサンゼルスにいるらしい

 

 

(序章の世界)

麻由子が片方の足が不自由な智彦にテニスで盛り上がった話をしないのは智彦に対する同情心がどこかにあるからでは?と崇史は思っている。二人の仲がそうやって徐々にすれ違っていけばいいと願ってしまっている。

 

第三章

(第二世界)

ロスにいった智彦とは連絡が取れない。

そして自分には智彦がロスにいったこともふくめここ数カ月の記憶が全くない。

1年前麻由子に出会った時、智彦は麻由子の恋人だったというのは夢ではなく本当なのではないか?

 

(序章の世界)

智彦や麻由子が所属している「記憶パッケージ班」は脳に働きかけて現実ではないものを見せるという研究をしている。

そして最近研究により「記憶を改ざん」することができそうだとわかり・・・

 

 

第四章

(第二世界)

そういえば、智彦と麻由子の研究室には篠崎という男がいたということを思い出し話を聞こうとする。

彼は去年失踪して現在は退学しているようだ。

篠崎の恋人の話を聞くうちに智彦も実はロスではなく失踪しているのでは?と崇史は考えるように。

さらに、智彦から「元気にしている」という手紙が届き、その違和感からますます濃くなる。

そんな時町で偶然、1年前に麻由子を紹介してもらった時に一緒にいた女性に出会い、麻由子は智彦の恋人として自分に紹介されたという真実を知る。

 

(序章の世界)

智彦たちの記憶の研究はすごい成果を上げている。

恋人だけでなく仕事でも差をつけられてしまうなんて…。

そんなあせりから崇史はついに麻由子に告白してしまう。

 

第五章

(第二世界)

 

やはり麻由子は智彦の恋人だったのだ

と気づく崇史。

じゃぁもう一つの記憶は一体・・・

そういえば智彦は記憶の研究をしていた

そう「記憶を改編できる」という研究だったはず

ということは自分はその実験体に?

麻由子の帰りをまって話を聞こうとするが麻由子はその日から帰ってこなくなり・・・

 

(序章の世界)

崇史の気持ちには答えられないという麻由子。

 

 

第六章

(第二世界)

会社で智彦が提出した報告書を検索すると、検索結果は0件。

そんなはずはない。智彦は会社にも消された?

(序章の世界)

篠崎が「東京出身だ」と主張してひかない

彼が地方出身者だということは誰もが知っているのに、彼は冗談ではなく本当に東京出身だと自分のことを思っているようだ。

矛盾点を指摘されているうちに彼は混乱しそのまま倒れてしまった。

記憶の改編が施されたせいか?副作用?

 

 

第七章

(第二世界)

篠崎は記憶改編の実験台になり失敗し、会社に失踪の偽装工作をされているのではないか?

その時崇史には棺を運ぶ人達のイメージが浮かび・・・

 

(序章の世界)

ロサンゼルス本社に行けるのは毎年1~2人

今年は崇史と智彦が選ばれた。

智彦はこれを機に麻由子に結婚を申し込んだと聞き崇史は落ち込んでいたが、麻由子が研究を理由にその申し出を断ったことを知り崇史は自分も念願の本社行きを辞退した。

その後麻由子にロス行きの話がいき一時は絶望を味わうも、麻由子もロス行を断ったらしい。

 

そんなある日崇史は研究室から棺のような箱を運び出す智彦達を目撃する・・・

 

第八章

(第二世界)

自分の失った記憶を探すことにした崇史。

実家に帰ると、自分が送った荷物のなかに智彦の眼鏡を見つける。

なぜこんなところに?と思っているとある映像が浮かんでくる

「俺が智彦を殺したんだ」

突然浮かんできた自分の言葉にびっくりする崇史。

 

(序章の世界)

智彦はプロポーズもロス行も断った麻由子に対して何かに気づいたのか崇史の家に相談にやってくる、崇史は二人を応援することはできないことを遠回しに智彦に伝える。

 

崇史はこのまま二人がクリスマスを迎えることに耐えきれなくなり、麻由子の家におしかけついに彼女を抱く

 

第九章

(第二世界)

自分が智彦を殺した?

真実を知りたい崇史は研究室へ。

そこには篠崎と智彦が眠っていて・・

 

(序章の世界)

研究室に呼び出された崇史はてっきり麻由子の話だと思っていたが智彦は研究内容について話始める。

智彦はどうやら崇史が「智彦のサポート役としての」アメリカ行きに崇史がプライドを傷つけられてアメリカ行きを断ったのだと思っているようだ。

そこで思わず崇史は激高し、麻由子が好きなこと。

彼女も自分のことが好きだが智彦のことを傷つけたくないから会おうとしないだけなこと。

彼女を抱いたこと。

などを告げる。

それをしった智彦はその場所に麻由子を呼びどちらが好きなのか直接聞く。

すると彼女からは「そんなこといいたくない」と言われ、彼女の答えから何かを感じ取った智彦は「こうだったらいいのにという願望を利用して記憶を改ざんするドミノ効果という研究の実験を自分で行いたい」と崇史に告げる。

 

あの時1年前のあの日、

 

智彦は友人として麻由子を崇史に紹介した

 

という記憶に思い込ませることであとは自動的に脳が矛盾する記憶を書き換えてくれるはず・・・

 

智彦はそう言ってたが、その後機械はエラーを表示し、智彦は目覚めることがなかった。

第十章

智彦の事故後、崇史も記憶を改ざんし、これが1章からの第二の世界につながる

現在会社ではこの篠崎と智彦のスリープ状態の解除が最優先事項となっている。

そして唯一スリープ状態となっていない第三の被験者崇史は会社の重要な観察対象となった。

麻由子はその監視をしていたのだ。

 

やがて崇史は正しい記憶を取り戻す。

そしてスリープ状態の解除の手がかりともなる智彦から預かった手紙の存在を思い出す。

 

智彦からの手紙には、篠崎君をスリープ状態にしてしまったこと、麻由子が崇史にひかれていることに気づいていたが、今後彼女の様に素敵な女性が自分に振り向いてくれることはないだろうと思うとなかなか手放すことができないという悩みがかかれていた。

 

そして自分が実験体となりスリープ状態になれば、この結果を参考に、篠崎君のスリープ状態を解除することができ、自分が寝ている間に崇史と麻由子が結ばれれば、計算によると自分の記憶は改ざんされているから、二人を祝福できることになる。

そのためには崇史の気持ちを確認せねばならず、わざと君にひどいことをいってしまったこと謝りたいということ。

そしてよかった君たちも1年だけ記憶を改ざんしてくれたら、そしたらまた友情は保てるんじゃないかということが書かれていた。

 

 

崇史の記憶改ざん前日

崇史は、恋人と親友に裏切られてもなお親友でいることを選んだ智彦のことを忘れて記憶を改ざんしてしまっていいのかをずっと悩んでいます。

でも弱い人間だと自分でいう崇史は記憶を改ざん・・・

この後が1章の第二の世界につながるのです

 

 その後の3人 

 結局、二人のために眠ったままの智彦が今後目覚めることがあるのか?その時に二人のことをどこまで忘れているのか

 

記憶を取り戻した崇史は目覚めた智彦とどう接するのか?

そして麻由子とどう付き合っていくのか?

 

感想

ラブストーリーといっても単なる親友の彼女との三角関係ではなく、東野さんらしく理系ワールドが基盤になってるので、一味ちがったラブストーリーを味わうことができました

3人の登場人物がそれぞれに好感がもてる設定だけに悲しい結末はいやだなと思ってたので、最後が悲しいだけの結末じゃないのも嬉しいです。

あと、山手線と京浜東北線が暫く並行して走る区間で、毎日自分が乗ってる電車ではない方の電車にのってる彼女を好きになるという冒頭
とても素敵でした。

 素敵なだけに崇史と麻由子もうまくいってほしいし智彦には幸せになってほしいし・・・

となりました。

 

東野圭吾作品の中でもベスト3に入るほど好きな作品です。