ワンオペワーママの賢い子育て

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さよならの空 朱川湊人

 

 

 

さよならの空 (角川文庫)

さよならの空 (角川文庫)

 

 内容(「BOOK」データベースより)

オゾンホールの拡大を食い止めるために、女性科学者テレサが開発した化学物質ウェアジゾン。世界中で物質の散布が始まるが、副作用で夕焼けの色が消えてしまうことが判明する。「夕焼け最後の日」を迎えようとしている日本で、テレサと小学生トモル、謎の男“キャラメル・ボーイ”は数奇な運命でめぐり合い、ある行動に出る。そして夕焼けが失われてゆく世界で、静かな奇蹟が起きる―。直木賞作家の初期作品、待望の文庫化。

 

 

あらすじ&感想 


今までの北極等一部の地域だけだったオゾンホール。

それが突如どこにオゾンホールが現れるかわからない移動性のパエトーンホールになったため、それを食い止めるために科学者であるテレサが発明したのがウェアジゾン。

ただしこのウェアジゾン、オゾンホールだけでなく夕焼けの色も消してしまう。

ついに日本でもウェアジゾンが散布されることになり・・・

 

 

というのがこの本の世界の設定。
移動するオゾンホールってのは実際どれくらい現実性があるのか私には全くわからないけど、オゾンホールをとめるための化学物質がなぜ夕日の色を消すのかはとても分かりやすい説明があったりして、実際あり得そうな話だと思いました。

なのでそれだけを軸に話を進めてほしかったのですが、このウェアジゾンに実はもう一つの副作用があってそれが急に現実感のないファンタジーな設定。
あたりまえにあった夕日がなくなるということを軸に色々な人間関係を描くだけで十分いい作品になったような気がするのでちょっとがっかり・・・。

出てくる登場人物も「死が身近になってきたと感じている老科学者テレサ」が過去に手放した娘に会いに行くために、「母親からほったらかしにされていて一人で死んだ弟の墓参りに行く少年」と旅をする
というなかなかいい設定なのに中途半端な感じ。



面白くなりそうな設定だけにちょっとがっかりな作品でした。


ただアニメとかドラマにすると夕焼けを効果的に使えていい作品になりそうです。
夜読んでいたのですが、久しくみていないきれいな夕日を見たくなりました。

 

 

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