ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

2018年本屋大賞 かがみの孤城 辻村深月

 

 

かがみの孤城

かがみの孤城

 

 

内容紹介

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

 

あらすじ&ネタバレ

最近はドラえもんの脚本とかも書いていて、ミステリー作品にとどまらず冒険もファンタジーもって引出し多すぎ辻村さん

 

でもファンタジー作品の中にもミステリー要素が含まれてて辻村さん色はちゃんと出てます。

 

7人が出会うまで

主人公は中学1年生のこころ

入学してすぐに学校でいじめがあり不登校に。

母はそんなこころを表面上は理解してるふり(ふりのように、こころは感じている)をしてフリースクールをすすめてくれたが、フリースクールも心と体が拒否してしまい通えなかった。

そんなこころをみて落ち込む母をみて落ち込むこころ。

 

そんなある日、こころは部屋の鏡に吸い込まれ不思議な古い城のような場所に。

そこには狼のお面をかぶった女の子(オオカミサマ)とこころ以外の6人の中学生がいて・・・

 

オオカミサマ曰く

  • この城には誰にも入れない願いの部屋があり、その部屋のカギを見つけた一人だけがその部屋に入り願いをかなえることができる。
  • 期限は3月30日。
  • 城に入れる時間は9時から17時までその間は自由に行き来できるがそれ以降も残っていると狼に食べられる
  • 城にはそれぞれの部屋が用意されている
  • 誰かにここのことを話すと城への道は閉ざされる

という城のルールを教えられる。

 

主人公のこころ

しっかりものの中3アキ

イケメンの中1リオン

声がかわいい眼鏡女子中2フウカ

ゲーム大好き中2マサムネ

ハリーポッターのロンに似てるスバル

小太り男子ウレシノ

 

共通点はどうやら学校に行ってないこと(みんな9時17時に城に来れるので)

 

7人が仲良くなるまで

最初はみんなぎこちなかったもののこころはこの城の居心地のよさにしょっちゅう顔を出すようになります。

 

途中ウレシノが女子を順番に好きになっていったり、スバルが突然兄に染められたといって金髪になってきたり、リオンが実はハワイに住んでいて皆と違って学校に行ってることをしったりとそれぞれの境遇の違いを知りギクシャクすることもありつつ仲を深めていく7人。

 

 

10月ごろには、見つかったら願いをかなえる人を一人決めそのあとは1日でも長く入れるように3月30日まで願いをかなえないようにしようと決定し、皆で鍵を探すことにするという話合いが行われます。

 

平和的解決だと思われたのですが、ここへきてオオカミサマに「願いが叶うと皆のここでの記憶が消える」という新しい条件を聴かされます。

 

願いのかなう鍵について

誰かの願いをかなえてすべての記憶を失う

誰も願いをかなえずに3月30日まで過ごすかで悩む7人

 

アキを除く6人は記憶を残しておきたいと考えていましたが、アキだけは・・・

 

7人の共通点

中学の制服を着てきたアキにより7人が同じ地域に住んでいる同じ中学の学生だということがわかります。

(リオンもハワイ留学がなければ同じ中学出身)

なぜか地域のお店の話等が少し食い違うものの近所に住んでいることがわかり喜ぶ7人。

 

 

学校で会う約束

皆がいる日にマサムネが3学期の始まりの日に1日だけ皆も学校に来てほしいとお願いします。

マサムネの両親は登校拒否中のマサムネが学校に行けるようにと転校の手続をとろうとしていたため、それを阻止するために学校に通えるところをみせたいというのがその理由でした

保健室でも音楽室でも午前中だけでもいから中学に皆がきてくれるとそれだけで心強いと。

 

こうやってここで会えたメンバーと外でも助け合えることがわかり、こころは不安でしたが皆がいるからとマサムネとの約束を守って学校に向かいます。

学校に行くと先生から今日こころが登校することを担任から聞いたこころをいじめていた女子美織からの手紙が靴箱に入ってい田のですが、手紙には反省しているふりをして自分のことばかり書いている手紙が入っていて心底うんざりしてこころは保健室に向かいます。

 

保健室さえ入れば誰かがいるはず・・・

そう思って行ったのですが誰もいなくて、それどころかそんな生徒たちが存在しないことも保険の先生に知らされパニックに・・

 

7人の出した予想

その日他のメンバーも全員学校に行ったにもかかわらず誰にも会うことができなかったことを知り、お互いの世界がパラレルワールドではないかと考えます。

同じ地域に住んでいながらお店が違ったのも納得できます。

ということは記憶を残したまま3月30日を迎えても誰も会えない上に助け合うこともできないとしり絶望します。

 

秘密の鍵と現実世界のこころ

オオカミサマは外で会えなくもない。

鍵のヒントは最初から出している

好きな童話は見ての通り赤ずきんちゃん

と解決のヒントのようなものを与えてくれますがまだ謎は謎のママです。

 

また現実世界では、いじめにあう前に仲良くしていた子からおうちに誘われ学校で話かけることができなかったことを謝罪されます。

もうすぐ名古屋に引っ越してしまうので会えなくなってしまいますが、最後に話せてよかったとこころは思います。

 

最後の日

最後の日、約束を破って17時になっても戻らなかったアキ、戻らなかったアキだけでなく、その日に城にいた人間全員が呼び戻されオオカミにより食べられることになり、そのことを知ったその日行かなかったこころは皆を助けにいくことに

 

暗くて今までのお城とは様子が変わってしまった場所で皆を探しながら、バツ印が書かれた場所を触るとそれぞれの記憶が流れてきます。

マサムネは嘘つきでホラマサと呼ばれ仲間外れにされていたこと。

ウレシノがいじられキャラでいじめられていたのにマサムネのためにあの日学校にいって耐えていたこと

スバルが両親を亡くし祖父母とのつまらない暮らしに飽き飽きしていたこと

フウカが小さいころピアノの天才と呼ばれていたのに上手く結果が出せず、それでも母親は子供を信じて過剰なレッスンを受けさせ続けていていること

リオンは小さいころに姉を病気で亡くしていて、その姉に「一緒に学校に行きたい」とお願いしていたこと。そしてその姉から母のそばにいるように頼まれ母のそばにいたことで、母に疎ましく思われハワイに留学させられていたこと。

 

そしてこの時のリオンの願いがいをかなえるためにオオカミ様としてリオンの姉がこの世界を作っていたことに気づきます

 

最後はアキの記憶

アキは義理の父親に性的暴行を受けそのためこの城から帰りたくないと約束をやぶり17時以降も残ったことを知ります。

 

ここまでの記憶を見た後

こころは時計の裏に隠された鍵を使い願い事「アキのルール違反をなかったことにしてください」をかなえます。

 

そしてアキを引っ張り出していると背後から他の5人が現れ全員が戻ってきました。

 

 

 

7人のつながり

お互いがパラレルワールドの世界で生きていると7人は思っていましたが、実は同じ世界軸。

ただ住んでいる時間が違ったのです

 

スバルは1985年

アキは1992年

こころとリオンは2006年

マサムネ(正宗青澄が本名。下の名前がアース)2013年

フウカが2020年

ウレシノが2027年

 

それぞれ7匹のこやぎになぞられ7年差。

アキとこころの間が14年はなれているのはリオンの姉(オオカミサマ)の時間軸が入るから。

 

最後にスバルは正宗が嘘つきと呼ばれないようにゲームを作る人になると約束し。ウレシノはフウカに告白し。別れの日を迎えます。

 

城が3月31日じゃなく3月30日で終わるのもリオンの姉の命日だったから。

最後にリオンはオオカミサマにお姉ちゃんと呼びかけます。

みんなのことをお姉ちゃんのことをこのことを覚えていたいとオオカミさまにリオンが頼み

オオカミ様が「善処する」と答えその姿が消えて行きます。

 

現実世界

こころは再び学校に通うことに

通学途中でリオンに声をかけられます。

こころは記憶を失っていますがなぜか知っているような・・・

 

そしてアキ。

結婚して喜多島と性を変え、こころのそしてウレシノ達が頼っていたフリースクールを経営しています

 

正宗があるゲームを絶賛しているシーンがありますがそのゲームをつくったのがスバルだということもわかります。

 

まとめ

ファンタジーが苦手なのですが、この本はとっても面白かった!

中学生の心の繊細さなんかもとてもうまく描かれていました。この時の熱を帯びたエネルギーのあるでもまだやわらかい壊れやすい感じをまるでまだ中学生かのようにリアルに描くことができるのは本当にすごい。