ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

きつねのはなし 森見登美彦

 

 

きつねのはなし (新潮文庫)

きつねのはなし (新潮文庫)

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現われて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は?底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。

 

内容&感想

 

面白かった。

短編集なんだけどどれもキツネにまつわるちょっとほの暗い昔話の現代版のようなお話ばかり。


秋や冬。

少し寒い日の寝れない夜に読んだらとっても楽しめます。

囲炉裏なんかがあればさらに!

 

京都で学生生活をした私には出てくる地名が懐かしくさらに京都の古い都市ならではのほの暗さも懐かしくそこも楽しめました.

 

 

きつねのはなし・・・

小道具店で働いている主人公の大学生

店主のナツメさんに頼まれて天城という人にに風呂敷を届けることになった。

ある日他の客に届ける予定の品物を壊してしまい、店主に「天城さんのところに行って代わりのものをもらってきてほしい」と頼まれる。

その時にナツメから「本人がお礼のものを持っていくから天城から何か要求されても何もしないように」と念を押されるが、天城から今回のお礼に主人公が大学から使っているヒーターを欲しいと頼まれ、古いものだしと天城に渡してしまう。

 

そこから不思議な連鎖がはじまり。

最終的には主人公の恋人がとらわれてしまう。

 

怖い連鎖を引き起こす天城さんよりナツメさんの方が怖いと気づいたときにすーーっと静かな怖さを感じました。

 

 

 

果実の中の龍・・・

主人公は先輩の下宿先によく通っていた。
先輩はいつも面白くて不思議な話をたくさんしてくれる・・・。

小さな嘘をついてしまった先輩。その嘘に付き合う先輩の彼女や主人公…。

 

 

他の話よりは現実味をおびていて、私はこの話が一番好きでした。

 

魔・・・

アルバイトとして家庭教師をしている主人公。最近、この辺では通り魔が頻繁に出没している。

これはあんまりかな。

最初から内容がわかってしまってあとはそれをだらだらと確認するような話です

 

水神・・・

祖父の通夜の夜。祖父が預けた家宝が届いた。
それは水で・・

唐突なラストだった気がするんだけどそれが思い出せない。
あんまりだったような気がします。

 


ということでお勧めは前半2本。
読み終わった後にシーンとした夜の空気を楽しむようなそんな本でした。

森見さんの本は2作目ですが独特なタッチがありつつ雰囲気の違う2作でなかなか楽しめました