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11月映画公開予定 大人の恋愛 『マチネの終わりに』平野啓一

 

 

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

 

 

内容紹介

平野啓一郎のロングセラー恋愛小説、ついに文庫化!

たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった――

天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。

四十代という〝人生の暗い森〟を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に

芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。

最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。

第2回渡辺淳一文学賞受賞作。

内容&感想

この間映画を見に行ったら予告でやっていたので、手に取った本。

 

1992年にマディソン郡の橋という本がアメリカで発売されて大ヒットした。

 

私はちょうどその時まだ中学生とかで、恋愛小説が大好きだから手に取って読んだんだけど、正直なにが真実の愛か全然わからなかった。

家族の留守中に橋の撮影にやってきた写真家と恋におち4日間一緒にいたけどその後は別れて女性の死後に遺言をみるとその4日間の出来事が書かれてて彼女はずーーーっとその4日間の恋を想っていたことが判明する

みたいな内容なんだけど(うる覚え)すでに子供もいて夫もいる中年女性がたまたまやってきた男性にそこまで短い期間で恋に落ちてしまうことも、4日間しかあってないのにその後の何十年も彼を思い続けていたことも、なんというかまだ中学生の私には全然ピンとこなかった。

 

で、この本を読んだ時にマディソン郡の橋を思い出した。

この本は和製版のマディソン郡の橋だわ。

 

 

本の最初には、この二人の恋物語にはモデルがいる。

本人たちのために脚色したり設定を変えたりしてるけど本当にあった話です。

という内容が書かれていてこれがまた二人の物語に真実味を与える。

(それが事実かどうかはさておき)

 

主人公は

聡史

若いころから天才と言われ続けてきたギタリスト。38才を迎え洋子に恋におち、スランプに陥る。

 

洋子

国際ジャーナリスト。40才。イラクに行きあと数秒でテロに巻き込まれるという体験をしてトラウマを抱える。

アメリカ人男性と婚約していたが、聡史に恋に落ちる。

 

早苗

聡史のマネージャー。彼のことをずっと支えてきた。

彼をずっと思っている。

 

ネタバレありあらすじ

①二人の出会い。

東京で聡史のコンサートは大盛況で幕を閉じた。

小さい頃から天才ギタリストとして有名だったが、その日の公演はその後も長く語り継がれるそういうコンサートだった。

その後、聡史は共通の知り合いからジャーナリストの洋子を紹介される。彼女の父は聡史の大好きな「幸福の硬貨」の監督のソリッチ。

洋子から聡史の音楽のファンであると聞かされ二人は楽しく会話する。

打ち上げ会場でも二人の会話は続き、「初めて会ったとはとても思えない」とお互い感じ「朝まで一緒にいたい」とすら思うが、その日はそのまま別れることに

 

②聡史のスランプ

聡史は東京でのコンサート時に自分の未来がないと感じていた。

成長できていないのではないかと今までずっと天才と呼ばれてきた聡史ははじめて壁にぶつかる。

そんな時、洋子がイラクで働くオフィスの入っているビルでテロがあったとニュースできき、洋子の安否を問うメールを何度も送るが洋子からの返信がない状態に

 

③テロに巻き込まれかけた洋子

自爆テロは洋子がインタビューを終え、エレベーターに乗った瞬間に起きた。

もしあの時「もう1問質問していたら」洋子は自分が死と隣り合わせにあったことでPTSDと診断される。

それでもジャーナリストとしてイラクでの任命期間ギリギリまで働いた洋子。

このような彼女の状態を昔父は『ヴェニスに死す』症候群と呼んでいた。

イラクに滞在して取材をしたのは使命感からなのか?それおとも『中高年になって突然、現実社会へ適応している自分に嫌気がさして破滅的な行動に出ること』に対して父がなずけたそのヴェニスに死す症候群だったのだろうか?

今は聡史の音楽だけが自分の心の支えになっている。

そこでようやく書けなかった聡史のメールの返信を書く。

それはとてもとても長い文章で

 

④パリで再会

メールのやり取りが復活し、聡史と洋子は聡史のコンサートにあわせてパリで再会できることになった。

パリで2度目にあった二人。

最初はたわいもない話をしていたが、お互いにおもいあっていることを確認できた。

ただ洋子にはアメリカ人の婚約者がいて、彼女は婚約者の子供を妊娠しているかもしれない可能性があったため答えを出すことができなかった。

 

⑤洋子の返事

洋子が来ると言っていたマチネのコンサートに来ていないことに気づき、聡史の演奏を続けることができなくなってしまう。

予想外の事態に戸惑う聡史。(この後彼は活動休止する)

携帯には理由を説明するから家に来てほしいといわれる。

「やはり婚約者をとる」と言われるのではないかと思い彼女の元を訪れると彼女の部屋にはイラクから亡命してきた女性がいて、洋子は彼女の亡命を助けるために演奏会に来れなかったことを説明する。

その後3人で食事をして、聡史が亡命女性を元気づけるために演奏を始めるとコンサートの時とは違い指はなめらかに動く。

亡命女性が寝た後、洋子は婚約者に婚約を解消して欲しいと伝えたことそして好きな人と一緒に生きていきたいと伝えたことをいう。

 

⑥幸福の絶頂からの

洋子の返事で幸福の絶頂にいる聡史。

ただ、音楽家としてはスランプを脱することができていなかった。

 

そして日本での二人の再会の日。

洋子も聡史も待ち望んでいたが、聡史の恩師が倒れてしまい、気が動転していた聡史はタクシーに携帯を置いてきてしまう。

洋子と連絡が取れない&恩師の手術は夜までかかるため病院を抜け出すこともできない

そんななか聡史はマネージャーに携帯を取りに行ってもらうことに・・・

 

 

そこでずっと聡史のことがすきだったマネージャーは洋子に対して「あなたと会うことができない。あなたとあって僕は自分の音楽を見失ってしまった」という内容の拒絶のメールを送信してしまう。

しかもそのままその携帯を水没させてしまい壊してしまった。

 

こうして二人にはすれ違いが生じてしまった。

その後も聡史からメールが届くも誤解がとけることはなく洋子は聡史との連絡を絶つ。

 

そして洋子は聡史への思いを吹っ切ることにし、洋子と連絡がとれなくなった聡史も洋子をあきらめることに

 

⑦洋子の結婚と離婚

その後洋子は婚約者と結婚し1児の母になるも、夫婦関係は悪化し、他の女性と再婚するから離婚して欲しいと告げられる。

 

そして聡史はマネージャーの早苗と結婚。

献身的に支えてくれていた早苗に対する感謝の気持ちから穏やかな愛情が芽生えていた。

 

そしてついにずっと活動していなかったギターの演奏も再開し、コンサートが行われることに。

 

さらに早苗からは妊娠していることが告げられる。

子どもができたことで聡史は洋子に対する未練を断ち切らなければならないと感じる

 

⑧再会

聡史が音楽活動を再開していることをしった洋子はコンサート会場に足を運ぶ。

するとそこには早苗がいて、コンサートには来てほしくないといわれる。

話を聞いていると、あの日あのメールを送ったのが早苗だと気づき

コンサートにはいかず、ホテルで号泣する。

ただ早苗はすでに妊娠していて。その幸せを壊すべきではないとも思う。

聡史も早苗から事の真相を告白される。ただ聡史はすでに早苗のことを愛していたので憎むことはとてもできない。そのことに気づかされただけだった。

そして子供が産まれ、聡史もそしてNGOに転職していた洋子も充実した日々を過ごしていた。

 

NYでは彼のコンサートが開催され、彼女は彼の演奏を聴きに行く。

彼は一番後ろに座る彼女に気づき、特別な曲を演奏する。

そして終演後

二人はセントラルパークで再会する。

二人が最初にあった日から実に5年半の月日を経て。

 

 

感想

内容的には、二人の男女が引かれあってたけど、周囲の邪魔がはいってすれ違ってしまうというラブストーリーの王道なんだけど、文章が美しいせいか、常に音楽を聴きながら読んでいるようなそんな気分を味わえました。

すれ違ったからこそお互いを想い続けることができる恋だったんじゃないかなぁー

 

映画では主演を福山雅治さんと石田ゆり子さんが演じるとのこと

ものすごくぴったりです

映画でもみたいなぁー

 

普段髪ふりみだして子育てしている私とは全く違う世界でした♪