ワンオペワーママの賢い子育て

ワンオペで小学校低学年と保育園児を育てるワーママです

虚貌 雫井脩介

 

 

 

虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)

虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)

  • 作者:雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/04/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)

虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)

  • 作者:雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/04/01
  • メディア: 文庫
 

内容(「BOOK」データベースより)

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

 

ネタバレ&感想

21年前の事件

 

21年前、運送会社を経営する気良一家が襲われる。従業員(会社のトラックを使いアルバイトをしていたなど素行が悪いため解雇されていた)3名の逆恨みによる犯行。

 

襲われた気良一家

  •  死亡
  •  死亡
  •  半身不随に、のちに自殺。
  • 息子 顔面をガソリンで焼かれたが生き残る。

 

犯人側

  • 荒勝明 根は悪くない人だが流されやすい。今回もあとの二人にそそのかされてしまう。
  • 坂井田 気性の荒い人間
  • 時山  この事件の本当の首謀者。ただし荒以外の3人と口裏を合わせて荒を首謀者に仕立て上げる。
  • 湯本  時山のかわいがっていた少年。のちにカメラマンに。

 

警察側

  • 滝中 この事件の首謀者は荒ではないのではないかと疑っていた唯一の人物。

 

事件から21年後

滝中は末期癌に侵されていた。妻もすでに他界していて、一人娘は東京でアイドル活動をしている。

その娘の彼氏が当時少年だった湯本。現在はカメラマンをしている。

 

荒が出所。刑務所にいる間に兄からもらった手紙にあった山田さんを訪ねる。

その後、坂井田が荒と思われる人物に殺害される。

そして、その後時山も殺される。

どちらの現場にも荒さんの指紋が残されているが目撃者の顔は異なる。

さらに山田宅から荒の死体が発見される。死体の状況からみて坂井田や時山を殺害したときにはすでに荒は死んでいたことがわかり・・・

 

事件の真相

結局荒を含める3人を殺していたのは、被害者家族の息子。

あの時顔に大やけどを負った彼は家族のために復讐するために特殊メイクをして3人に接触して殺害していた(最初に荒に接触した山田さんも彼)

 

滝中の家に娘が彼氏として連れてきたのが21年前の事件の共犯者である湯本だったことがわかり自分が警察だと名乗り彼を追い返す。

次の日非番の滝中が目覚めると娘が書置きをして出て行ってることがわかり、同じく非番の刑事辻に連絡して一緒に湯本と娘が向かったと思われる場所に行く。

ところが湯本はガソリンを顔にかけられ殺害されてしまい、娘もダイエットのため着こんでいたサウナスーツによる熱中症のためにひん死の状態。

辻が必死に助けようとしてくれるも滝中はいつもの辻と違うことに気づき彼が辻の主治医の仮面をかぶり辻に近づき辻に変装した被害者家族の息子だった。

彼は川へ飛び込むもその後死体は上がらず。

滝中も彼には生き続けて欲しいと願う。

 

その後滝中の病状が悪化し死ぬ直前。若い男性の見舞いがあった。

多分気良なんだろうなぁと匂わせて終わり。

 

 

感想

途中までは面白い。

最初の凄惨すぎる犯行シーンは目をつぶりたくなるほどだし、復讐劇はスカッとするほど。

 

さらに荒の犯行ではないっぽいのに坂井田が荒さんだとはっきり認識してるシーンがあるので、「山田という人に操られてるの?話を聞いてもらってる間に復讐心がわいてきたの?」本当の犯人もしくは黒幕は誰なの?と思って楽しんでいたら

 

特殊メイクか…。

 

それ出しちゃうと何でもありになっちゃうなぁ。

 

さらになんとなく流されて犯行に参加してしまった荒よりも、滝中の娘の浅はかさが半端ない。

アイドルから流されてヌードになり、その後また流されて整形しようとして逃げ出し、父の元で心の傷をいやすのかと思ったらちょっと元気になったら彼に連絡してついていき、挙句の果てにサウナスーツによる熱中症で死ぬって・・・。

 

あと序盤にでてきた生意気な刑事の描写。あれ丸々カットでよくない?って思いました。

それなら顔に大やけどを負った少年の復讐を誓うまでの過程とかをかいてほしかったなぁ

という感じでとってもストーリーはテンポよく引き付けられるのでぐいぐい読めてしまうのですが読後感としてはうーーんなんか物足りないという感じでした。