ワンオペワーママの賢い子育て

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冷たい手 水生大海

 

 

冷たい手 (光文社文庫 み 34-3)

冷たい手 (光文社文庫 み 34-3)

  • 作者:水生大海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/03/12
  • メディア: 文庫
 

 

内容紹介

緑の雨が降る、雷の音が聞こえる、あの手が私をつかむ――

「あの日」が迫ったある日、ショッピングモールで働く朱里(あかり)のもとへ典子が一年ぶりに訪ねてきた。
新進気鋭のアパレルメーカー社長・室町と、結婚の話がでているという。
祝福する朱里に、典子は「私たち、幸せになっていいのかな?」と複雑な表情を見せ……。
心の奥がざわつく迫真のサスペンスミステリー!

 

あらすじ(ネタバレあり)&感想

水生大海さんの冷たい手

最近「ランチ探偵」シリーズがドラマ化になったりと今注目の作家さん。

 

この作品以外にも「だからあなたは殺される」っていう本が気になってます。題名が好き。

 

冷たい手はイヤミスと言っていいんじゃないかなぁ。

あらすじ

保育士の典子と会うのは年に1度あの日だけ・・。

そう二人は決めていたが、ある日典子が「あの日」より少し早くアパレル業界の社長との結婚報告をしに、朱里のもとを訪ねてきた。

ところが社長の経営するアパレルブランドのモデルをしていたニイナがワイドショーで彼氏をとられたと騒ぎだし、インターネット上では典子を特定するような書き込みが出てくる。

すると、典子は結婚をすぐに破談、心配して連絡した朱里にも「また1年後のあの日に会おう」とだけ告げ電話を切ってしまいます。

 

ところが典子はその後死体で発見され…。

 

 

 

このあの日とは?二人が1年に1回だけ会う理由とは?

典子が殺された理由は??

 

 

ネタバレ

典子と朱里は過去に同じ人物に誘拐されたことがあった。

変態で暴力的な誘拐犯。

朱里と典子は、彼に誘拐されている間食事をすることもままならず何度も暴力をうけるがなんとか発見されるまで生き延びることができたが、誘拐された時に朱里と一緒にいた丸美は怪我をしていたこともあり発見する直前に死亡していた。

目の前で誘拐犯に与えられた小さいパンを必死に奪い合って食べて生き延びた二人は亡くなった丸美に対して罪悪感があり、今でも年に1度会い彼女の死を弔っていたのだ。

 

なのに、典子が殺されたのは・・・。

 

 

犯人は、まさかのショッピングモールで働く朱里によくはなしかけていたおばちゃん。

彼女は、学生の頃に出産して育てられなくて手放していた。

その子供が実は丸美。

その後別の人と結婚してまた出産し違う人生を歩んでいたが、夫と子どもが事故死して、過去に産んだ子供を思い出し、調べたら誘拐され殺されていたと知る。

そして自分の子は亡くなったのにのうのうと生きているようにみえた典子と朱里を恨み殺害しようとしたというのが動機。

⇒この犯人に対しては、丸美の妹(幸子)が今は警察官の彼女でその人が犯人かもと思わせておいて実は~という大どんでん返しにより判明するのだけど、なんか犯人の唐突感の方が気になりました。

 

感想

典子と朱里が過去に共に誘拐された事実があると分かった後の警察の「一緒に誘拐された典子が自分とは違い幸せに結婚することに対して嫉妬による犯行」という決めつけによる態度が悪すぎる捜査と犯人の身勝手な動機にイライラしました。

 

でも何より、あの誘拐犯が怖い。

ちいさい子供を連れ去り、殴り、子供同士でパンの取り合いをさせ、罪悪感を植え付け、本当に気持ち悪い。

 

ということで読後感はよくないですが、読み応えはありました