ワンオペワーママの賢い子育て

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死命 薬丸岳

 

死命 (文春文庫)

死命 (文春文庫)

  • 作者:薬丸 岳
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: 文庫
 

 

 

2019年5月19日放送

2019年5月19日放送

  • メディア: Prime Video
 

 

内容(「BOOK」データベースより)

死へのカウントダウンは彼らの運命を――

余命僅かの宣告を受けた殺人願望を秘めた男と殺人犯逮捕に執念を燃やす刑事。死を恐れぬ者たちが最期に臨む戦慄の光景とは……。

若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。ある日、余命僅かと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末を―。

死を恐れぬ罪人に報いを与えられるのか! もっとも注目される乱歩賞作家がおくる渾身の傑作ミステリー

性交渉の最中、相手の女を殺したくなる。殺せ、殺せ、と内なる何かが命じている――そんな殺人願望を押し殺してきた榊信一は、若くしてデイトレードで成功し、周囲から羨まれるような高級マンションに住まい、養護施設をボランティアとして訪れる好青年とみられていた。しかし、末期癌で余命がいくばくもない診断を受け〈自分の人生の証として欲望に忠実に生きる〉ことを決意。それは死の報いを恐れぬ罪人による、恐怖の連続殺人のはじまりだった。異常すぎる榊の殺人願望は、榊自身が封印した過去の記憶と関係があるのか。その鍵を握る元恋人・澄乃の登場により、彼の心は激しく動揺するが、殺人衝動を抑えることはできず、第二、第三の被害者が……。
一方、この連続殺人事件を追うことになった、刑事のひとり・蒼井凌は奇遇にも同じような死病に冒されていた。危篤に陥った妻を仕事のため見舞うこともできず失い、娘と息子とのコミニュケーションもうまくとれない男は、なぜ自らの命を削ってまで殺人犯逮捕に執念を燃やすのか。そして死を恐れぬ殺人者に、命あるうちに報いを与えることができるのか。
「世にミステリー多しといえども、これほどの迫力と臨場感をもって『死ぬべき命』の急所を描いた作品は珍しい」(文芸評論家・郷原宏氏)と絶賛を受ける実力派の傑作が待望の文庫化!

 

あらすじ&感想

薬丸岳さんの本は天使のナイフ以来でした。

 

性交渉をしていると相手の女性を無性に殺したくなる殺人願望を持つ榊が末期癌とわかり自分の欲望に忠実に生きていくことを決意し連続殺人犯に。

そしてこの殺人犯を追うのは刑事の蒼井。

蒼井もまた末期癌で余命わずかと診断されていて・・・

二人のもうすぐ死ぬであろう命が逆に力強いというか迫力がある話になっていました。

 

この榊という連続殺人犯は、大学時代に澄乃という女性と付き合っていて、今でも彼女のことを思っています。

彼女もまた別の人と離婚した後久しぶりに榊に出会いデイトレーダーとして成功してもなお大学の頃にボランティアで訪れていた施設に通う昔と変わらない穏やかな榊にひかれるのですが‥。

 

澄乃と榊は小学校時代も同級生でどうやらそこに榊が連続殺人犯になるほどの強い殺意を持つトラウマとなる体験が隠されていて、やっぱり私は付き合えない・・・等(榊はそのころの記憶をほぼ失っている)もったいぶった感じで(読者目線的に)悩んでいてそれが気になり家事もそっちのけで読み進めちゃいました。

 

ここからネタバレですが、結局トラウマというのは、榊の父(遊び人)が澄乃の姉とできてしまっているところを目撃したこと。

さらにそれを榊の母に相談したところ母は夫への嫉妬なのかなんなのか実子(つまり榊)と体の関係を無理矢理何度も結んだこと。

でした。

榊はすべてを心の中に封じ込めることで精神的安定をはかっていたものの母への強い憎しみが性交によりよみがえり殺意を抱くということになっていたよう

最終的に蒼井の刑事の勘(それはもう都合よすぎるほどの)により母を殺害する一歩手前で取り押さえられて終わり。

ラストは榊もそして蒼井も病により死亡して終了です。

 

榊の過去のトラウマはかわいそうで片付くものではないけど、殺人欲求を今までは抑えてこれたのに末期癌に侵されたからとその欲求の赴くまま殺人をしちゃうというのが榊の本来の性格(穏やかでボランティア活動も積極的だった)を考えるとかなり強引に感じてしまったところが残念でしたが面白かったです。

 

 

 

ドラマにはなっていて榊を賀来賢人さん 蒼井啓二を吉田鋼太郎さんが演じているようです

なんとなくイメージとあってるのでみてみたい~